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November 08, 2011

「ほんものの『自己肯定感』を育てる道徳授業」

 道徳の授業なんて、私が子どもの頃は退屈だったり、国語や算数など普通の授業から解放されて気楽でいい加減な態度だったりと、あんまりパッとした思い出がありませんが、最近は違うようです。

 先生方が腕によりをかけて工夫してより良い授業をして、児童・生徒にはより楽しい時間を過ごしてもらい、そしてより良い資質を育もうというエネルギーを注ぐ場になっているようです。

 特に自己肯定感は、全ての人間的活動の基盤になるとても大切な心情です。
 臨床場面ではまさにそこが損なわれたり、痛めつけられている方が来られるのですが、それを教育場面で未然に防ぎ、育てることができれば何よりのことですね。

 著名な教育・臨床心理学者の諸富祥彦先生編著の「ほんものの『自己肯定感』を育てる道徳授業」(明治図書)には、そんな先生たちの努力と工夫の結晶が満載です。
 そして同書には山梨のアドラー仲間で活躍してくださっている佐藤丈先生(山梨県総合教育センター)が分担執筆をしています。

 佐藤先生は「おなかで自分を感じてみる、ホリスティックワークを取り入れた授業」と題して、「自分のことを好きか」というアンケートを子どもたちに取って確認して、「腹に問いかける」というイメージワークと、人型のワークシートに自分の短所と長所を半分ずつ分けて書いてもらって、ディスカッションするという興味深い実践を発表していました。

 自分の良いところも悪いところも認めようという目的のようです。

 そこでこの授業では、あえてネガティブな面にも焦点を当てて、それを単に捨て去るのではなく、ネガティブな部分がある自分にもOKが出せるように、勇気づけたいと考えた。長所ばかりではなく、短所も含めてあるがままの自分を受容できたとき、よりよい自分になろうとするエネルギーがわいてくると考えている。

 アドラー心理学でいう「不完全でいる勇気」の実践ですね。

 こんな授業だったら楽しかっただろうな。

 その他にも子どものデイケアやグループセラピーでも使えそうなテクニックがあり、関心のある方は是非参照してみるとよいと思います。

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Comments

ご紹介いただきありがとうございます。
この実践を書かせていただくことで
不完全である勇気についての理解が
深まったように思います。
最後の子どもの感想は私への勇気づけの言葉になっています。

Posted by: 蕪(かぶら) | December 15, 2011 at 11:04 PM

 蕪さん

 良書をありがとうございます。

 私にとって学校は退屈だったけど、授業や学校の先生も楽しいものだということをアドラー仲間の存在で知りました。

 また情報発信をお願いします。

Posted by: アド仙人 | December 16, 2011 at 08:59 AM

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