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December 02, 2011

「ナラティブ、あるいはコラボレイティヴな臨床実践をめざすセラピストのために」

 ナラティブセラピーについて勉強しようと、この間のブリーフサイコセラピー学会で購入した高橋規子・八巻秀先生の共著「ナラティヴ、あるいはコラボレイティヴな臨床実践をめざすセラピストのために」(遠見書房)を紹介しようとしたら、なんと先日、11月半ば頃に高橋先生が亡くなったことを知りました。

 ショックです。

 まだ40代後半だと思うけど・・・。癌だったようです。

 私自身はまだ高橋先生と接触したことはなかったのですが、システムズ・アプローチからNLP、ナラティブ・セラピーらを駆使して見事な臨床をされると聞いていたので、いつか学んでみたいと思っていた先生でした。

 そのときに本書にサインをしてもらいたいと思っていたのに・・・。

 学会のシンポジウムか何かの時に、高橋先生が自己の履歴を振り返っておられて、栗本慎一郎氏など当時のニューアカデミズム、ポスト構造主義に影響を受けたことがあったり、小説やコミックで流行った陰陽師が大好きだったりと、私と同世代でもあるためか、思想的影響の受け方がよく似ていると思っていたものでした。
 いつかその点でもお話ししてみたい方でした。

 本書は高橋先生のセッションの録画をご本人と八巻先生で振り返って、その瞬間瞬間のセラピストの意図、技法の選択などについて解説していくという珍しい構成です。
 ちょうど「江夏の21球」の江夏豊氏と山際淳司氏の作業みたいだと思いました。この場合は江夏氏が高橋先生で、山際氏が八巻先生ということでしょうか。

 一読だけでも面白いけど、何度か読みなおすとさらに理解が深まるように思いました。

 高橋先生は日本のブリーフセラピーを継いでいくべき代表的セラピストと思っていたのに、本当に残念です。

 謹んでご冥福をお祈りします。

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