被災地支援から
私たちは宮古市にステイし、山田町を中心に動き回っていました。精神科医、精神保健福祉士、心理士の私の3人チームです。
既に前のチームと保健所や市町村が「ローラー作戦」として、全仮設住宅を調査してスクリーニングされて上がってきたケースや、自ら相談の求めがあったケースを巡回しました。
山田町、大槌町はテレビで見た通りの更地と壊れたビル以外にない荒涼とした景色が広がっていましたが、瓦礫や打ち上げられた船や壊れた自動車は全て撤去されており、震災当初の凄まじい光景ではなく、その中に人々や自動車が行き交う日常生活が動いている様子でした。確実に人々の心は復興に向かって動いているのがわかりました。
私は4月にも気仙沼に行きましたが、その時は大変な状況でした。その点でも大分すっきりしてきた印象です。
津波に直接襲われた地域の周辺に仮設住宅があちこちに立ち並び、その辺りだけで2000戸はあるそうです。
お話をうかがった中では不眠の問題が一番多く、精神科医から薬を処方されることもありました。医師が一緒だとその点その場で何とかできるから、心強いですね。
あと最近のテレビの報道番組の津波の映像を見て気分が悪くなったり頭痛がしたりというトラウマ反応や、仮設住宅内での暮らしや人間関係の問題、仕事がない、人に会いたくないから引きこもっているなどの問題がありました。
被災地特有の問題といえばそうですが、悩みや症状自体は誰もが経験しうることでもあり、けして「異常な」問題ではありません。だから私の仕事としては、普段の姿勢、内容とそう変わらないでも大丈夫と思い、実践していました。
また、ある方にはタッピング・セラピー(TFT)によるトラウマワークをお教えしましたが、そういうその場でできるスキルやワークは身についておいて損はないと実感しました。
また、直接関わることはなかったのですが、前のチームの仲間によると、アルコールやギャンブル(パチンコ店は繁盛しているらしい)の問題が最近は大きくなってきているらしいです。特に男性ですかね。仕事がない、やる気はない、仲間はいる、時間とお金は何となくある、という状況がよくないのでしょう。
やはり未来への希望や社会への貢献感を得る機会をどう作るかということで、復興需要をもっと高めて、公共事業を増やしたり、仕事が再開できる環境を作って地域の人々がその担い手になるようにならないといけないかもしれません。
あとよかったのは、宮古市でいただいた海産物の美味しいこと!
どの店に行っても素晴らしかった。
これは山国育ちの自分にはちょっとショックなくらいでした。元々豊かな食文化の地域なのでしょう。人々もやさしいし、穏やかな印象でした。
いつか復興がなった暁には、個人的にお忍びで(忍ぶ必要はないか)再訪したいと強く思いました。
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先生、今年はお世話になりました。
私は福島の出身なので今年は複雑な年末を迎えました。
母親(もう亡くなりましたが。)は田村市出身なので、私も田村市、いわき市、南相馬などにも行きました。
現在も時々継続中です…。
岩手県山田町にも物資を運んだり、町長さんにもお会いしてお話しをうかがったりしました。
正直なところ私自身がこの先、心から喜べる気持ちになれる日が来るのかが不安になっています。
Posted by: 吉川 茂 | December 29, 2011 11:59 PM
吉川さん
こちらこそお世話になりました。
いろんな感慨があると思いますが、東北自体はこれまでの歴史同様、たくましく復興していくと思います。
こちらはできる範囲で支援していきたいと思います。
福島の難しい状況は、原発事故を巡る複雑な事情や思惑が絡んで真実が見えにくいと思います。
どうしたらよいか、考えていきたいですね。
来年もよろしくお願いします。
Posted by: 深沢 | December 30, 2011 11:44 AM