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March 05, 2012

第2回日本臨床・教育アドラー心理学研究会実施!

 以前告知したとおり、3月4日(日)、文教大学越谷校舎で「日本臨床・教育アドラー心理学研究会第2回大会」を無事、成功裏に実施することができました。

 参加者は43人、カウンセリング・心理療法などの臨床(精神科医、スクールカウンセラー、学生相談、電話相談カウンセラー等)から教育(保育士、教師、養護教諭、大学教員)と、幅広い実践分野を持つアドラー心理学らしく多岐にわたりました。

 午前は会場を提供してくださった文教大学・会沢信彦教授による講演「アドラー心理学と学校教育」。「アドラー心理学の学校教育への貢献」「学びと共同体感覚」というテーマでアドラー心理学が学校教育に今までいかに重要な考え方、アプローチを提供してきたかの紹介と、昨今の教育界が図らずも共同体感覚と同様の発想を重視してきているかという情報を提供してくださいました。

 フィンランドの社会構成主義的な学習概念、Q‐Uを用いた実証研究、協同学習、学びの共同体、協調学習、学級ファシリテーション等、どれもまさに共同体感覚の育成を目指しているとしか思えないものばかりです。

 教育界の事情は知っているようで知らなかったので、とても良かったです。

 その後の懇親会を兼ねたランチセッションで、初めて会う者同士が知り合いになったり、久しぶりにお会いする者同士では近況を確認し合いました。

 午後は臨床の部、事例検討会として山梨県総合教育センターの佐藤丈先生による事例提供で私が座長を務めさせていただきました。
 佐藤先生は、山梨の仲間でよく知り合った仲ですが、事例を検討し合うのは初めてでした。

 守秘義務が当然あるので内容は申し上げられませんが、言葉による通常のカウンセリング的アプローチが使えないという難しい状況に対して、アウトドア派の佐藤先生らしく身体を使った介入から徐々に本人からの主体的な動きを引き出す様子はとても臨場感があり、面白かったです。

 アドラー心理学の観点から私なりに学んだエッセンスをまとめると、

  • 全体論的アプローチ:クライエントの可能なコミュニケーションチャンネルを尊重し、そこからアプローチすること。言葉が使えなければ身体から。入り口はいろいろある。
  • 目標の一致に至るプロセスを丁寧にすること。本人のペースに合わせ、一歩一歩少しずつ進めること。
  • できたこと、できていることを丁寧に勇気づけること。
  • 時に面接室の枠を飛び越え、新しい経験をクライエントに与えること。そこで協力を学んでもらう場を作ること。
  • 主体性を引き出すこと。本人から出てきたニーズを取り上げ、一緒に解決に向かっていくこと。
  • 病理モデルにとらわれないこと。医師も判断に苦しむケースでも、コミュニケーションを良くすることで改善するところはある。

 まだまだ小さな研究会ですが、アドレリアンの先生方や仲間と徐々に学術的、実践的に充実したものにしていきたいと思っています。

 

 

 

 

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Comments

参加したかったのですが、いけませんでした。
次回は、是非参加したいです。

Posted by: たこ八 | March 06, 2012 at 12:53 AM

 たこ八さん、残念でした。

 次回はちょっと先ですが、来年の3月2日の予定です。

 是非一緒に盛り上げていただけたらと思います。

Posted by: アド仙人 | March 06, 2012 at 09:49 PM

アド仙人さん、

第2回も大盛況だったようですね!これもアド仙人さんを筆頭に運営に関わった方々の努力の賜物でしょうね(と私ごときがそんな偉そうな事は言えませんが・・・)

私は未だミネソタにいまして・・・今回も参加できずに残念です。

ですが、私の師が参加したようで、ブログの感想を読みつつイメージし、少しだけでも参加した気分でいます・・・^^

Posted by: Makoto | March 09, 2012 at 06:43 AM

 Makotoさん

 おかげさまでうまくいったと思います。
 この流れを大事にしていきたいですね。

 帰国の際は是非ご参加ください。そして学んだことやそちらの事情を紹介してい下さいね。

Posted by: アド仙人 | March 09, 2012 at 06:58 PM

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