「洗脳広告代理店 電通」
小沢一郎さん、「無罪」でよかったですね。
判決文はわけがわからなかったけど。
あれが有罪なら推定有罪、なんでもありということになって、やがては我々一般人にも権力の刃が向かってくることは必定でしょう。
ネット言論等により、検察審査会のでたらめや最高裁事務総局とやらが存在することが炙り出されてきたことは、今回の小沢裁判騒動の成果かもしれません。
対して大手メディアの番組や記事は、ほとんどそういう闇には触れないままで、まともに見るに値しないという思いをさらに強くしました。
ここ数年の小沢氏に対するカレン・ウォルフレン氏のいうところの「人物破壊」は実に執拗で、私にはかえってメディアの洗脳工作の実演ショーに見えてましたが、多くの「素直な」人は疑うことなく、スッと頭に入ってしまっていたかもしれません。
そのメディアはどのようにして私たちに影響を及ぼそうとしているのか、この機会に多くの人に学んでいただきたいので、紹介するのが、
今の人々にとって最大の盲点(スコトーマ)であり、社会の最大のタブーが広告代理店、とりわけ巨大で圧倒的地位にある電通であることは多少の事情通なら論を待たないのですが、誰も正面からとりあげないので、何となくぼやけたイメージしかありませんでした。
それが本書で少しスッキリします。社会の仕組みが分かった気になります。
本書は小沢問題を扱ってはいないのですが、その背景がくっきりと浮かび上がってきます。
わかりやすく要領よく、データも出せるものはきちんと出しながらの論証で、ネットに散見される単なるうわさ話とは違います。やっぱり本にするのが大事なんですね。すぐに読み通せると思います。
目次からいくつか引くと、
・メディアは中立ではない
・スポンサー企業を束ねればメディアは思うがままになる
・テレビは洗脳に最適な道具
・読売グループが担った「原発推進キャンペーン」
・GHQのメディア洗脳戦略
・小泉元首相の洗脳戦略
・日本人愚民化計画が進んでいる
・電通とGHQ
・テレビ視聴率は電通の思うがまま
・電通を今すぐ解体せよ
・いまこそメディアを私たちの手に取り戻せ
知っている人は新しい情報はないというかもしれないけれど、向こうは例えば「小沢は~だ」と嘘でも何百回と繰り返して刷り込んでくるわけで、こちらも負けじと繰り返し暴き続けることは必要だと思うわけです。
それにしても苫米地氏は勇気がある。たいていの学者や文化人は知っていたって言わないし言えないでしょう。大丈夫かなと心配してしまいました。早速いろいろあったみたいだけど。
自己啓発系の本を出し続けながら、単にポジティブな自己実現を称揚するのではなく、社会の本質を突こうという苫米地氏の勇気はすごいと敬服します。
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mixiの行動(元しんぷる)です。
常に信頼できる知識や情報を取り入れたいので、執筆者の信頼度を確かめた上で、主に「本(書籍・文献)」から取り入れています。
テレビ情報は、学生時代から信用度の低いものと見なしてきました。テレビを観ない生活に慣れております。
苫米地英人さんの本を是非読んでみたいと思います。
愚民化(愚衆化)は、テレビが普及し出した昭和30年代から進行し続けて来た、と思っています。
考え、分析し、読み取る知力を養う教育が、もっともっと必要だと思っています。
この記事に感謝いたします。
Posted by: 行動 | April 28, 2012 03:21 AM
行動さん
お久しぶりです。
行動さんには当たり前のことが書いてあるかもしれないけれど、なかなか良い本だと思います。
私は元々テレビっ子でしたが、もう最近は基本的なニュース、情勢を確認するためにしか観ていませんね。
ああ、タモリは好きなので「タモリ倶楽部」と「ブラタモリ」は欠かさず観ておりました(笑)。
いずれにしても愛想をつかしましょう。
Posted by: アド仙人 | April 28, 2012 10:06 AM