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June 25, 2012

臨床アドラー心理学のテクニック

 アドラー心理学は日本において主に教育や人材育成分野で普及していることもあって、一部専門家の間では「健康な人用の心理学で臨床では使えない」というイメージを持たれがちなところがあるように思います。

 しかし私に言わせれば、それは間違いです。
 健康な人向けの心理学でも、心の病気を解釈・説明する心理学でもなく、「健やかなる人も、病める人も健康になれる心理学」なのです。
 でなければ、日本の臨床現場として相当ハードなところだけを渡り歩いてきた私がこんなに入れ込むはずがない!

 しかし実際日本の専門機関における臨床家養成カリキュラムにも、臨床心理学のテキストにもアドラー派の情報がほとんどないのも事実で、これは少数で人材不足であったためとはいえ、我々アドレリアンの力不足は認めざるを得ないところです。

 したがって、できるだけここでも情報をお伝えしていきたいと思っています。

 アドラー心理学の治療技法を網羅している本として、Jon Carlson & Steven Slavik「Techniques in Adlerian Psychology」というのがあります。
 アドラー心理学に基づくカウンセリング・治療技法に関する論文集で、私は、こんな時アドラー心理学ではどう考えるのか、どんな技法があるか参照するときによく使っています。
 アドラー心理学独自のものだけでなく、他の学派との交流から取り入れた技法もたくさんあって、アドラー心理学の理論、思想に合致していれば、技法自体は非常に柔軟に取り入れる姿勢がよく出ています。

 アドラー心理学独自のものとしては家族布置や早期回想、正対(直面化)、逸話・物語、アズ・イフ・テクニック、ユーモア、パラドックスなどが取り上げられています。

 他にも催眠の利用、物質依存(アルコール、ドラッグ依存)について、子どもの診断やプレイセラピー、家族療法、夫婦・カップル療法などが出ています。

 臨床や相談場面でかなり参考になると思います。

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