池田清彦先生に会う
あまり愛校心のない私ですが、昨日10日は山梨早稲田大学校友会(山梨稲門会)の総会に珍しく行ってきました。
それは、池田清彦早稲田大学教授の講演会を聴くためです。
池田先生は私にとっては、科学哲学に関する座右の書である「構造主義科学論の冒険」(講談社学術文庫)の著者として、長年秘かに私淑していた方です。
一般の人には、フジテレビの「ほんまでっかTV!?」に出ている、ヘラヘラと喋る髪の薄いおじさんというとわかるでしょうか。
いつもさんまとの掛け合いでテキトーなことを言っているように見えますが、ほんとはすごい人なのよ。
その池田先生、数年前に早稲田に移る前は、1979年からずっと山梨大学にいて教鞭を取っていたのです。山梨大出の知り合いは、先生の講義を聞いたことがあったそうです。
だから私はすぐ側に先生がいらっしゃっていたのを知っていたので、いつかお会いしたいと思っていたのですが、きっかけがつかめずにいたら、早稲田に出てしまったのでした。私が卒業してとっくのことなので、もちろんそこでも学べずじまいです。
そんなことで勇んで会場の富士屋ホテルに行きました。
そしたらそこの喫茶店で休んでいたら、隣の席になんと「悩む力」の姜尚中東大教授がいて先ずびっくり。この人も早稲田出だけど、今日は稲門会ではなく違う仕事で来ていたみたい。
やはりイメージ通りの実に真面目、誠実そうな雰囲気でとても声はかけられませんでした。真面目にあんみつを召し上がっておられました。
さて、講演ですが、テーマは「エネルギー問題」、「3・11後の日本をどうするのか-脱原発への道」ということで、非常に重要なテーマを、先生特有の軽快な早口で話してました。やっぱり頭の良い人だなあと感心しきりでした。
要旨としては、
・原発はやはり最も危険な機械、地震多発地帯の上に作ることは土台無理な話だった。高速増殖炉も世界中でうまくいっていない。脱原発以外に道はない。
・だがいきなり自然エネルギーに変えることはできない。リリーフとして火力で補っていくのがよい。
・太陽光発電は雲の多い日本には向かない。風力も生態系への悪影響があり得る。これらに補助金を与えても意味はない。
・その代り有望なのは地熱、波動、海流、メタンハイドレード、藻類である。特に地熱、藻類は可能性が高い。地熱は潜在的には日本の電力需要をすべてまかなえるといわれている。藻類は石油と同じ物質を出し、自ら増殖するのがよい。
エネルギー問題って、なんかめんどくさそうでつい敬遠しがちがだったので、一気に学べてよかったです。
終了後、先生に近寄って、「構造主義科学論の冒険」を差し出し、サインをしてもらいました。
「難しいものを読んでますね」
とおっしゃっていただきました。私は「はい、好きなんです」と女子中学生みたいにしか言えず、うまく返答できなくて、ちょっと恥ずかしかったです。
もっと質問すればよかった。
ナマ池田先生にお会いできて、良い時間でした。
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