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August 03, 2012

「心理学・入門」

 この間まで勤めていた精神病院で同僚だったある看護師さん(男性)が今、看護学校で先生をやっているのですが、先日突然電話をくれました。

「学生に心理学についての本を読ませたいのですが、ちょうどよい本はありますか」
 迷うことなくこの本を薦めました。

サトウタツヤ・渡邊芳之著「心理学・入門-心理学はこんなに面白い」(有斐閣アルマ)

 小ぶりで持ちやすく、内容が充実していて、かつわかりやすいという優れものです。

 臨床や性格心理学という関心を持たれやすい領域だけでなく、社会心理学、発達心理学、知覚・認知・行動・記憶の心理学、心理学史と各領域が網羅されています。

 学部などで心理学の勉強をした人にはすでに知っていることばかりかもしれませんが、なんかこの著者たちの語り口がとてもやさしく、読んでいて気持ちがよいです。私も改めて心理学の面白さを学び直した気になりました。

 まえがきは

「心理学は、学ぶ前の学生には大きな期待を、学んだ学生には最も大きな失望を与える学問だ」と言った人がいます。

 で始まります。
 そうなのです。私もがっかりして、我慢が足りなくて学問の道には進まなかった口です。好奇心が広すぎて教室にいられなかったというのもありますが。

 そこでこのテキストでは、まず最初にみなさんが心理学に期待するような日常的なテーマについて心理学が何をどこまで明らかにしているかを考えてから、そうした研究の基盤になっている「心理学のコアの知識」へと進んでいく構成をとりました。

 ですからとてもリーダーフレンドリーな本で、心理学に関心のある人は是非読んでみるといいと思います。

 最後の方に、心理学の未来について著者たちの見解が述べられていて、入門書にありがちな単なる定説の羅列になっていないで、「心理学の流れ」を感じられるところもよいです。

 

 著者たちの本はずいぶん以前にも紹介したことがあります。
 モード性格論 
 こちらも参照してください。

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