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August 16, 2012

「アメリカ政治の秘密」

 夏の読書の一冊。
 古村治彦著「アメリカ政治の秘密」(PHP研究所)
 アメリカと日本の「ただならぬ関係」が浮き彫りになって面白い本です。

 著者はアメリカの大学院で政治学を修め、現在副島隆彦先生の下で研究をしている方です。

 前半はアメリカ外交の流れについて、介入主義と現実主義の相克という視点で分析、説明していきます。
 オバマ政権内部の「女傑3人衆」など、政権内部の人間模様もわかっていいのですが、後半のアメリカによる日本管理の手口が明らかにされて実に面白い。

 主な登場人物はエドウィン・ライシャワー、ジェラルド・カーティス、ケント・ガルダ―、リチャード・サミュエルズ。日本管理班、ジャパン・ハンドラーズと呼ばれる面々です。

 彼らは通常マスコミなどでは「知日派」「親日派」と呼ばれるので、私たちはわけもなく、「きっと日本のためになることをしてくれる、いい人なんだな」と思ってしまうのですが、例外なく彼らは「アメリカのために」働いている人たちです。

 アメリカ政府の要人なんだから、アメリカのために働くのは考えてみれば当たり前ですが、そのためにどうやって日本の支配層、上層部に食い込んで根を張っていったかが重要なところになります。
 本書はそのプロセスが暴かれています。
 といっても難しいことやおどろおどろしいことではなく、カウンター・パートになる相手、将来なりそうな見込みのある相手と知り合い、仲良くなること、教えてあげること、そして良い思いをさせてあげることです。

 心理学的にはラポール形成、強化随伴性、そして暗示(教育)で、洗脳いっちょあがりというわけです。
 当たり前といえば当たり前のプロセスを、ジャパン・ハンドラーズたちは実に根気強く、徹底的に実施してきたことに驚きます。

 所詮人間社会の強化子は、色・欲・金に尽きるわけで、色(性)はこの場合はわかりませんが、彼らは欲(地位・名誉・力)と金は駆使してきたのは間違いがないのでしょう。

 少し紹介してみます。

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