観察眼
昨日までNHK教育の「仕事学」で爆笑問題をマネージングしている社長・太田光代さん(太田光さんの妻でもある)が出ていました。発想力豊かでパワフルな太田さんの人となりが伝わって面白い番組でした。爆笑問題は正直あまり好きではないのですが、彼らのキャラを理解し売り出すための裏方の苦労には共感しました。いろいろな質問にも実に的確に丁寧に優しく答える姿には交感を持ちました。
何週間か前にたまたまその番組を観ていたら、幼いころの太田さんは先天性股関節脱臼症で4年ぐらい入院生活を送っていたということでした。普通の子どもが幼稚園、保育園に通っているときに丸々入院して、しかも包帯をぐるぐる巻かれてろくに動けない状態を過ごしたそうです。
彼女はインタビューの中でアドラー心理学でいう早期回想を語っていたのですが、動けない状態で壁際に座っていて他の子たちの様子(お菓子を食べていたのだったかな、よく覚えていないのですが)を見ているといったものでした。
そしてほかの子たちへの激しい嫉妬を感じたそうです。
しかし、その時期のつらい体験が彼女特有のバイタリティーと観察力を生み出したのは間違いないようです。
このエピソードはまさに、アルフレッド・アドラーとミルトン・エリクソンという類いまれな観察力を持った臨床家の子ども時代にそっくりです。
両者とも子どもの頃は病気で動けない状態が長く(アドラーはくる病、エリクソンは小児麻痺)、周りの様子をただ見るしかなかった時期を過ごしていたと伝わっています。それが人並み外れた観察力や意志力を育てたようです。
まさに劣等感の補償、特に器官劣等性に基づく感情の補償の好例であり、やっぱりそういうことがあるんだなあという、印象的なエピソードでした。
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