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November 17, 2012

「アドラー 家族カウンセリング」

 どのような領域であれ、カウンセラーや心理臨床家はクライエントの家族と関わることは今や必須の仕事です。
 しかし、1対1の個別で典型的なカウンセリングの面接をやっているだけでは、なかなかできるようになるものではありません。そのために「家族療法」という学派というか、複数人の面接を研究してできたアプローチもあるくらいです。

 武術でいうと、周囲を複数の敵に囲まれた場合に相当しますね。どのようなところに視線を置き、観察し、立ち回るかが問われます。高度な観察眼とコミュニケーション能力が求められます。

 そのためか個別面接が得意な人と家族療法の達人とを見比べると、何か佇まいが違います。個別面接を主の人はやはり傾聴主体なためか受容的で「優しいお母さん的」雰囲気を醸し出すのに対して、家族療法の人は面白くてイタズラ好きな「ヤンチャなガキ大将的」雰囲気があります。
 それぞれの学会とかに行くと、学派による治療者の違いがあって、けっこう興味深いです。

 アドレリアンはどちらかというと家族療法家的雰囲気の人が多いかな。私もイタズラ坊だし。だから家族面接は得意技の一つです。

 アドラー派の家族へのアプローチを示しているのが、オスカー・C・クリステンセン編著「アドラー 家族カウンセリング」(江口真理子、柴山謙二、山口茂嘉訳、春秋社)。

 最近改めて読みました。

 アドラー心理学による家族カウンセリングの理論や過程の解説から、ステップ・ファミリーや青年期、夫婦のカウンセリングの仕方やアドラー心理学お得意の親の学習グループの在り方まであってアメリカのアドラー派の人たちの実際の様子がうかがえます。

 カウンセリングを学んでスキルアップしたい人には、本書はよろしいんじゃないかと思います。

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