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January 04, 2013

「個人備蓄の時代」

 今年もできるだけ多くの人のお役に立ちたい、クライエントさんたちの切なる願いを実現させたり、また家族や周りの人たちがより良くなれるように支援していきたいし、自分自身の夢ををかなえていきたいと願っています。

 とはいいながら、世の中なかなか予断を許さない状況にもなっています。「最悪」にも備えておきたいと思う今日この頃、今年最初に紹介、お薦めするのが、

 副島隆彦著「個人備蓄の時代」(光文社)

「大災害、金融恐慌、そして領土紛争・・・『政府に頼らない独立心』を持つ者だけが生き延びる」と帯にありますが、本当の非常時になったら政府なんていざとなったらろくなことをしないというのが、先の大震災や原発事故で思い知った私たちは、できるだけ備えられることはしておきたいと思います。

 また助け合えるところはできるだけ分かち合っていく必要があります。それにも準備というものが必要です。

 本書はその心構えと基本的ノウハウが載っています。
 電源確保のための発電機と蓄電池、蔵や超低温冷凍庫などへの食料の備蓄、自分達が食べるだけの野菜を作ることなど、いろいろな発想とやり方が勧められています。

 しかしそれらを全部をやるにはかなりお金がいるようで、副島先生も「サラリーマン向きではなく、小金持ち向き」みたいなことを言っています。「小銭持ち」の私にはもちろん、本書で紹介されているすべてをできるはずはありませんが、大事なのは、できることをできる範囲でやること。

 とりあえず、食べ物の備蓄は少しずつ進めて、実家の庭で野菜でも作ろうかな。元百姓の母が生きているうちに教わるか。

 その他に本書ではメガソーラーの問題などいろいろ興味深い話が出ているのですが、軽井沢などの避暑地がなぜできたかの真の理由も明かされています。
 明治から昭和まで、日本に居留していた外国人が怖れていたのが結核菌などの病原菌で、その媒体となる食料の腐敗、虫などだったそうです。彼らは夏になると、病原菌を避けるために開発した避暑地に逃れていて、それを日本の支配者、金持ちたちが真似したのです。

 そういう恐怖を駆逐した冷蔵庫や冷凍庫は偉大な発明なのだと改めて知りました。

 本書は自分や身内を守るために、一家に一冊ですぞ。

 最後に、あの白洲次郎がまさにそれを実行したエピソードを転載します。

 ずばぬけた賢人であった白洲次郎(吉田茂首相の通訳、相談役。占領軍と対等にイギリス貴族英語で渡り合った)は、昭和20年3月からの東京大空襲の必然性を早くも5年前から知っていた。予言者というよりも世界の政治の動きの裏側までも知り抜いていたからである。だから、奥さんの白洲正子さんを引き連れて、今の東京・町田市の手前の鶴川に広い農地を買って引っ込んだ。そして自分で農業を始めた。

 このあと日本は「騙されて」無謀な戦争に突入していった。食料はどんどん欠乏していった。大金持ち・資産家でも満足に食べられなくなった。政府の配給品(昭和16年から)などで生きる最下層の人々の食べ物は、とても食えたものではないのだ。昭和20年に入ると米空軍が東京をたびたび襲うようになり、本当に食糧に困窮した。

 この時、白洲次郎は自分とつき合いのある財界人や友人たちの家に現れ、自前で作った野菜や米を玄関にドサッと投げ込んで帰った。どんなに感謝されたことだろう。私もこういうキザで粋なことを残りの生涯でやってみようと、今から虎視眈々と狙っているのである。これが私の、個人備蓄の思想である。p23

 

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