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March 11, 2013

メタファーとしての早期回想

 昼間は暖かく、午後から大荒れになった3月10日(日)、東京・代々木にあるIP心理教育研究所に初めてお邪魔しました。

「アドラー心理学実践ワークショップ・面接に役立つメタファーの活用」に参加したのです。

 IP心理教育研究所は、「アドラー博士シリーズ」で活躍された星一郎先生が始められたところです。

 立教大学等で仕事されている浅井健史先生が講師で、アドラー心理学に関心を持つ心理臨床家、ソーシャル・ワーカー、大学院生ら5人が集まり、中身の濃い時間を過ごすことができました。

 カウンセリング、心理療法では、直接的で明示的な言葉だけが飛び交うことはほとんどなく、メタファー(比喩)は極めて重要な役割を果たします。

 技法的によくあるのは、症状や問題を象徴するものとして、描画とかコラージュ、箱庭、プレイ、夢、心理劇、身体表現などが使われますが、言葉としてやり取りされるものにもけっこうメタファーが使われます。
 クライエントの状況を「山登り」とか何かに例えたり、助言するときにことわざや故事、物語で伝えることもあります。

 アドラー心理学の代表的技法、早期回想法もまさに、その人の認知・価値観・方向性を暗示するメタファーそのものです。
 通常のアドラー派のカウンセリングでは、それを「私は~だ、人々は~だ、だから~しよう」というふうに三段論法的に整理して解釈する、つまり直接的に意味を明らかにしようとするのですが、ここでは解釈せずにメタファーをメタファーのままに活かして使うことを学ぼうというのが講座の目的です。

 こういうアプローチはすでに海外のアドラー派の中でいくつも開発されているので、今回その一覧を知ることができたのはよかったです。

 浅井先生は内外のアドラー心理学の文献を非常に幅広く渉猟されていて、博学でいらっしゃって、自分の知識とすぐ照らし合わせることができるので、話しているととても啓発されました。

 そしてワークでは、自分の割とネガティブな早期回想を使って、イメージを変えていく作業をして面白かったのですが、講座が終わってしばらくした帰り道にその回想を思い出そうとしたら、中身がちょっと変わったのでびっくりしました。
 細部がより鮮明に、中身がネガティブなものではなくなっていたのです。

「ライフスタイルや認知が変わると早期回想が変わる」とはアドラー心理学ではよく言われてきたことですが、自分が短時間でそれを体験したので、ちょっと驚きました。やはりそうなんだと思いましたね。

 早期回想法は臨床的にもとても意義のある技法ですので、これからさらに磨きをかけて使っていきたいと思います。

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Comments

参加してみたいと思ったのですが、休みが取れませんでした。(泣)
お話しを拝見するだけでも参考になります。

Posted by: 吉川 | March 12, 2013 at 01:00 PM

 吉川さん

 いつか山梨の学習会でやりますよ。

 そのときに体験してくださいね。

Posted by: アド仙人 | March 12, 2013 at 01:29 PM

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