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April 11, 2013

「未来への舟」

 前々の賢者を訪ねるで、おおえまさのりさんを訪問したことを書きましたが、そのおおえさんから頂いた本が、「未来への舟-草木虫魚のいのり」(いちえんそう)。

 3.11後の私たちの心の向かうべき道、本当に大事なものを綴ったものです。

 長い間、山梨の田舎で自然とともに生きることを実践されてきたおおえさんならではの柔らかく、優しさに満ちた言葉であふれています。

 いのちに寄り添って、心の深層にあるアニミズム的感性を呼び覚ますことが今、最も大切なことであるというメッセージが、古今東西の賢人のアフォリズムとともに語られています。

 おおえさんは数少ない真のタオイストであり、日本のスピリチュアリズムの最良の部分がここにはあると思います。

 私は本書は、「読む瞑想」であると思います。読むだけで、今風の心理学でいうと、マインドフルであることが実感できるかもしれません。

 スピリチュアルであるということはどういうことかが、優しく感じ取れる本だと思います。

 自然から魂を奪い、単なる物と化すことによって、わたしたちは自然のそれを何のためらいもなく収奪し破壊することができたのだ。わたしたちには、再びあらゆる自然に魂を吹き込み、かつて宮沢賢治が夢想したように、そこからきらきらとしたスピリット(魂、精神)に満ちた物語を紡ぎ出してくることが求められている。今わたしたちは自らの魂を失う危機に直面している、いや、自らの魂を失ったために自然の中に魂を、カミ(スピリット)としての自然を見ることができなくなってしまったのだ。

 わたしたちの世界を再びよみがえらせるためには、自然そのもののカミ(草木虫魚のいのり)の下に、わたしたちのいのちの物語を描き出してゆかなければならない。

 原発崩壊が示唆する文明の破局の果てに、わたしたち人類は今、自然そのもののカミという(価値として)もっとも最後に残ってくるところの価値を必要としている。 p4

 

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Comments

私自身、本をたくさん読みましたが、未来への舟は読んだことがありませんでした。記事を読みながら、興味がわいてきたのでさっそく手にして読んでみたいと思います。

Posted by: ベンジャミンフランクリン大好き人間 | April 24, 2013 at 08:28 PM

 ベンジャミン・フランクリン大好き人間さん

 コメントありがとうございます。

 お役に立てたらうれしいです。

Posted by: アド仙人 | April 26, 2013 at 04:54 PM

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