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April 24, 2013

「華、散りゆけど」

 V6の岡田准一は格闘技好きで、確かブルース・リー由来のジークンドーやフィリピンの武術・カリなどをやっていたと聞いたので、好感を持っていましたが、先日テレビで、「歴史が好き」とも言っていました。さらに好きな人物は「山県昌景」とのことで、さらに私の好感度はアップしました。

 山県昌景は日本人なら当然みなさんご存知ですよね?
 え!知らない?
 武田24将の一人に決まっているではないですか。
 強者揃いの武田家の中で最も強いといわれる猛将で、山県隊は全員赤の鎧を着けていたことから「赤備え」として有名です。
 岡田君、さすがです。今度語り合いたい。

 その山県の赤備えを引き継いだのは、徳川では「井伊の赤備え」、そして豊臣側ではあの真田幸村の赤備えです。

 海道龍一朗「華、散りゆけど 真田幸村連戦記」(集英社)は、語りつくされた感のある真田幸村を敢えて取り上げて、しかし、さすがに海道さん、見事に面白く仕上げてくれました。

 よくいわれる天才軍師というかスーパーヒーロー的な部分だけではなく、武田信玄、父真田昌幸から引き継がれた軍略を駆使しながら、優秀な兄信之への劣等感や、どうにもならない歴史の流れに抗う自分への悩みなど描写されていて、共感できます。アドラー心理学的にも理解できます(笑)。変に持ち上げ過ぎず、しかし人としての品格や矜持を落とさず、実際の人間らしく感じられるように描くのは大事なことですね。

 特に大坂夏の陣で、霧のために遅れてしまい後藤基次を死なせてしまうなど、思わぬ事態に幸村は素直に動揺し青ざめるのですが、呼吸法を深く行い冷静さを取り戻して隊を指揮をするところは、武道家的にも心理屋的にもよいですね。

 合戦シーンもいいし、歴史好き、真田好きにはお薦めです。

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