« 教育紛争ADR研修会 | Main | 内田樹先生来県! »

September 22, 2013

「精神科養生のコツ」

 神田橋條治先生の改訂版「精神科養生のコツ」(岩崎学術出版)を改めて読みました。

 神田橋先生のコツ三部作の中の患者・当事者向けということですが、医療職、心理臨床家、援助職の専門家ももちろん大いに啓発され、参考になります。

 しかし、本書の内容を受け入れることができるかどうかで、その人の治療へのある態度が判別できるでしょう。いわゆる「科学」、「西洋医学モデル」一辺倒でいくか、民間療法を含めた広い範囲の治療法や心身への養生法を含めていくか、という2タイプです。

 神田橋先生が取り入れているのは、気功や整体、O-リングテスト、漢方薬、ホメオパシー、アロマセラピーなどであり、通常の精神科診療のほかに、体のゆがみを調整したり、気の流れを良くしたり、電磁波の悪影響を防御したりしているわけで、普通考えると「妖しい」方法のオンパレードです。
 しかし、私にとっては、昔から馴染みのあるもので、「効いて当たり前じゃん」という感じだったので、神田橋先生の名人が名人たるゆえんは、こういう柔軟性にあると思っていました。

 その根底にあるのは「養生」という思想です。「治療とは結局のところ、生物としての自然治癒力を助けているだけであり、患者自身が自分の内にある自然治癒力と協力し、同時に専門家の助力と協力していくことが大切だ(まえがきより)」という考えを大事にして、使えるもの、それなりに妥当性のあるものを取り入れていこうという姿勢です。

 日常臨床で気張っている人には、少し力を抜いて「こんな発想もあるのか」と視野を広げるのによいと思います。

|

« 教育紛争ADR研修会 | Main | 内田樹先生来県! »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference 「精神科養生のコツ」:

« 教育紛争ADR研修会 | Main | 内田樹先生来県! »