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September 17, 2013

パブロフに還れ!条件反射制御法

 台風、特に関西、北陸はすごかったですね。被害に遭われた方にはお見舞い申し上げます。
 山梨の私の住む辺りは幸い大事なくすみました。

 さて、先週末は東洋学園大学で行われた第2回条件反射制御法学術集会に行ってきました。

 条件反射制御法は覚せい剤やアルコール依存症の画期的な治療法として最近開発されたものです。これまでなかなか治療が難しかった依存症に対して画期的な効果を上げて、一部で注目されています。最近は物質依存だけでなく、性的犯罪などの嗜癖的行動、強迫症状や過食、PTSDなどにも応用が試みられています。

 この方法の基礎理論は、パブロフの条件反射学、あのベルを鳴らすとよだれが出るという「パブロフの犬」で有名ですね。
 まさに心理学の基礎中の基礎でありながら、スキナーなどアメリカの行動心理学者の陰に隠れて、これまで意外にきちんと顧みられなかったことが、今回学んでわかりました。その点アドラーに似ているかな。

 講義では条件反射制御法の開発者、平井慎二先生(下総精神医療センター)はパブロフの考えがいかに人間理解の根本として最重要であるかを力説されていました。先生はパブロフの条件反射学から一元的に人間行動の理解ができるとのお考えで、学習理論への批判も鋭いものがありました。

 ちょっとこれはこれからの心理臨床界の台風の目になるかも。そのくらいインパクトがあります。

 私はブリーフサイコセラピー学会で、条件反射制御法の発表をいくつか聞いて、発想の大胆さと驚くべき効果に興味を持っていました。またアドラー仲間の先生たちが既に熱心に学んでいて、精神科の外来などで使っていたので、親近感もありました。

 学術集会では、アルコール依存やストーカー行為、放火に対する臨床実践の報告だけでなく、覚せい剤依存を条件反射制御法で治した当事者の人たちの説得力のある体験発表、覚せい剤依存症者を治療対象として扱うための司法への提言など、盛りだくさんの内容でした。

 中でも以前ヒューマン・ギルドで森田療法を教わった山田秀世先生(大通公園メンタルクリニック)の発表(座長は日本臨床・教育アドラー心理学研究会会長の鈴木義也先生)、そのタイトルが秀逸。

「困った癖よ さようなら~よかったね。早めのパブロフ~」。

 さすが、山田先生、すごく面白かった。

 やり方も教わったし、早速臨床で使ってみよう。自分の「困った癖」にもトライしてみよう。これでまたひとつ、達人に近づいた。

 条件反射制御法のやり方はけっこうシンプルで誰にでもできますが、本はまだ出ていないし、私もここで安易に書くわけにいかないので、学びたい方はこちらへ。

 条件反射制御法研究会
 

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Comments

ご無沙汰してます。大変お世話になっております、ダノンです。
学術研修会に行かれたのですね!私も今年になって研修を受けて、外来や病棟で使っています。使ってみたい人は多いのですが、持続するためのモチベーションを高めるステップが重要だなぁと思うことが多いです。
とにもかくにも、アド仙人先生が書かれていらっしゃるように、私もこれから注目されうる治療法だと思います。

Posted by: ダノン | September 18, 2013 at 09:33 PM

 ダノンさん

 コメントありがとうございます。

 すでに学ばれていたのですね!いかがですか。
 確かにあの動作をやっていただくには動機づけが大切ですよね。いつか、その様子を教えてください。

Posted by: アド仙人 | September 19, 2013 at 08:39 PM

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