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October 21, 2013

ディグニティー・セラピー、研修

 18日(金)夜、山梨大学医学部にナラティブ・セラピーの本を多数翻訳している小森康永先生(愛知県がんセンター中央病院)の講演があって行ってきました。

 テーマは「ディグニティー・セラピー」

 ガンなど終末期ケアとして、その人が尊厳を持ってケアを受け、人生を振り返られるように援助するアプローチです。

 小森先生はとてもソフトな語り口でいくつかのエピソードを話され、会場の医療者、医学生たちを魅了したようでした。

 ディグニティー・セラピーでは、患者さんが近親者などメッセージを送りたい人に手紙を書いたりして言葉を残したりするのですが、治すとかエビデンスとか科学とかではなく、非常に質的、「文系的」な感じがしました。実際小森先生は「精神療法における文学の役割」に興味を持って執筆活動をされているそうです。とても大事ですね。

 印象的だったのは、ガン患者さんが尊厳を損なわれたと感じるのは、治療の痛みとかよりも、自らの容貌が変わってしまうことだという回答が多いということでした。安易に治すためにがまんしろとは言えませんね。

 現場は違うけれど、高齢者や人生の意味がテーマのケースにディグニティー・セラピーを使ってみたいと思いました。

 20日(土)は大雨の中、横浜・桜木町へ行き、支援助言士協会で講師をしました。私に与えられたテーマは「臨床理論」。
 臨床でよく使われる心理学理論の根底にある人間観、思想から理論と技法の概要を伝えるという、私にとっては初めての試み。
 参加者は支援助言士を目指す9名、最高齢は何と89歳。様々な現場や経歴の方が集まっていました。

 原因論(精神分析学など)、有機体論(ロジャーズなど)、行動科学(応用行動分析学、認知行動療法)、コミュニケーション理論(家族療法)、そして目的論(アドラー心理学など)を一気に紹介して臨床心理学を一望するという、考えてみると無謀な試みでしたが、皆さんよくついてきてくれ、笑いありの楽しい講座とすることができました。

 支援助言士協会には毎年呼んでいただいていますが、身近な相談支援の専門資格として、支援助言士がさらに発展することを祈ります。

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