アドラー心理学学習会で気質を学ぶ
昨日11月1日は山梨の仲間とアドラー心理学学習会、今回は私が話し手となりました。
テーマはアドラー心理学そのものから離れて「気質」、その人が生まれ持っている基本的な思考、感情、感覚のパターンです。私がある先生から学んで非常に感心した「気質論」を紹介して、みんなでディスカッションしました。
かつてアドラーは「大切なことは何を持つかではなく、持っているものをどう使うかだ」と話したといわれますが、生きていく上に、「これが足りない、あれがほしい」と持てもしないものを渇望するのではなく、今自分が持っているもの、自分自身の特質をうまく使うことが大切だ、という意味だと思います。
そこで重要となるのは、「では自分は何を持っているのか」をできるだけ正確に把握することです。そしてその気質に合った性格形成、アドラー的にはライフスタイルを作っていくことです。逆いうと、自分の気質に合っていないライフスタイルを選択すると、相当しんどい生き方をしている可能性があります。
しかし、気質というのはライフスタイルの下にあるもので、それ自体を取り出すことはなかなか難しい。今の心理学のパラダイムや研究方法では難しいのではないかな。心理学では、敢えてそこを無視して、学習されたものとしての様々な性格学ができているような感じです。
でも経験的に多くの人はそういうものはある、と感じていて、わかっている精神科医やカウンセラーは、無意識的にでも実はアセスメントの「裏技」として使っているようです。
今回私はその技をお伝えしたわけです。
これができれば、人物鑑定、アセスメント、コミュニケーションの仕方、技法や理論の選択に飛躍的な上達が見込まれます。
ではその気質とはどういうものかが皆さん気になると思いますが、ある学会での発表はあってもまだ公刊されていないし、その先生も「大学を退官したら出す」とおっしゃっているので、ここで全体像をお話しするのはどうかなという感じです。個人的にお話しします。
ちなみ私は、対人関係あっさり、我が道を行く「シゾイド」に、こだわり中心の「粘着」がブレンドされた気質だと思っています。
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