保江邦夫氏講演会
現在、武道・武術文化を語る人は多くいるので、その思想的立場も様々です。70年代後半頃は唯物論と弁証法を引っ提げて南郷継正氏が空手を中心に武道思想を苛烈に語って何冊も出していました。当時、けっこう影響を受けた人は多かったみたいです。
80年代はアメリカ西海岸のニューエイジ思想やフランス現代思想からチベット仏教の中沢新一氏などが流行り、正面から思想を語るわけではないけどそれらの影響を受けた人として、中国武術研究家で昨年亡くなった松田隆智氏やメビウス気流法の坪井香穣氏などがいたと思います。
90年代以降は構造主義や記号論をベースに独創的な身体意識学を創り上げて躍り出て、今やゆる体操を中心にトップブランドとなった高岡英夫氏や、養老孟司氏や内田樹氏などリベラル系の思想家との交流が盛んな甲野善紀氏が武術文化の中枢を担っています。
反対にそういうのは「頭でっかちだ!実戦的ではない!男なら勝負しろ!」とばかりに吼える人たちも根強くいます。「頭悪い派」といっては悪いですが、そういう人の実戦論は単にその人の土俵で戦うことをイメージしているだけで、武術・武道文化を著しく狭く見ていることは確かです。あえていうなら、「梶原一騎に影響されている派」とでもいいましょうか。
でもいいんです。そういう人たちが「消費者」として、生徒や門人になってくれるわけですから。
さて、その豊穣なる武術・武道文化の中で現在最も神秘度というか、スピリチュアル度というか、宗教的なのが保江邦夫氏です。
ノートルダム女子大学の教授で理論物理学者としても一流の業績を残した人らしいですが、なんでも大東流合気柔術の達人・佐川幸義先生の弟子であったというだけで、我々武術関係者は「おっ」となります。
物理学者として、物理学に基づいた武術の技の解説も手堅く出していて、ここでも紹介したことがあります。「武道vs物理学」
しかし、本質的なところになると、とにかくこの人の話はぶっ飛んでいる。
どうぶっ飛んでいるかは書ききれないので、関心のある人は検索かけて本や動画を見てください。キリスト教の修道士たちに秘かに伝えられた武術とかマリア様の奇蹟とかUFOとか宇宙人とかピラミッドの秘儀と古神道のつながりとか、とにかくすさまじい。
「ほんとかよ」と思うことの連続ですが、読んでて面白い。そこで1月12日東京の船井総合研究所で開かれた保江氏の講演会に行ってきました。稽古仲間に教えてもらって二人で参加です。
初めてお目にかかった保江氏ですが、心理屋的な私の見立て通りでした。ここには書きませんが。性格的には実に真面目で素直な方で、好感をもてました。話も面白かったです。
テーマは古神道や武術の秘伝書に伝わる「神人合一」の方法についてで、事細かに教わりました。神を降ろして自己と一体になる方法が、日本では古くから伝えられていて、何か意思決定をするときは実行していました。けしてそれは特別な宗教家がするものではなく、いわば学べば誰でもやれるものだったそうです。私も神降ろしやってみようかな。
あと、神社などで願いが実現する本当の願い方も教わりました。「受かりますように」みたいな普通の願い方は間違いだそうです。
内容は著作権的に書かない方がいいだろうから、ここまでにしますが、保江氏は神秘系武術の極致ですから、そういうのが好きな人は、是非触れてみるとといいと思います。
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