「アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉」
やはり今、この本です。
小倉広著「アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉」(ダイヤモンド社)
「嫌われる勇気」に続いて、かなり売れているらしいです。
著者の小倉さんは組織人事コンサルタントで早くから著名な人ですが、ここ数年アドラー心理学を夢中になって学んでおり、アドレリアンとしても一気に頭角を現した人物です。まさに「人物」と呼ぶにふさわしく、人望と親しみやすさと能力の高さを併せ持った類いまれな方です。以前ヒューマン・ギルドでの私の講座にも参加してくれたこともありました。
本書はアドラー自身やアドレリアンの言葉、アドラー心理学の考え方がアフォリズム(金言、警句)で紹介され、小倉さん流にわかりやすく、かつ本質的なところまで届くように解説されています。
これはいいですよ。
個人として人生に行き詰ったとき、またはカウンセリングやグループの副読本として、ふっと手にして開いて、そこに出会う言葉を考えることで何かが起こるかもしれません。
本書を通読して、アドラー心理学は理論としてもいいけど、人生の知恵のエッセンスが詰まっていることを改めて感じました。確かにすべての人にとって宝です。
そして小倉さんの登場によって、日本のアドラー派の層も厚くなってきたことを実感しました。
最後に本書の巻頭言にあるアメリカの精神科医で大物アドレリアン、リディア・ジッハーの言葉。
「私はアドラーの本を最初から最後まで三回ほど読みました。火曜の朝、私は椅子から立ち上がりました。世界は違っていました・・・・。アドラーは私に教えてくれました。『世界は信じがたいほどシンプルだ』と」
本書でそんな体験ができるかもしれません。
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