« 「技を育む」 | Main | ゆる体操&歌ゆるのつどい »

April 27, 2014

技と型

 神田橋先生の表現力は素晴らしく、だから多くのファンがいるのでしょう。同じことを私が言うと限りなく妖しくなるような気がします。
「技を育む」(中山出版)から、私にとって大事なところをメモしていきます。関心のある方は参照してください。

 型についての箇所です。

(転載貼付始め)

 関係のなかで使われる技は、使われた端から消え去ります。それが技の実態です。また、実体としての技は、その時々の状況に合うように生み出されますから、千変万化します。そのままでは記述できません。残りません。

 しかし、繰り返し使われていくうちに、体験の記憶群に一つのまとまりが生まれます。それが口訣となったり記述されたりして残ります。不易なるものの登場です。それは「型」と呼ばれます。つまり型は実体ではなく、抽象の産物なのです。次世代は型を学び、身体化し、現実状況に出くわした瞬間、自らの技として実体化するのです。記述されるものは型ですから、この本でお話しする技とは正確には型なのです。

 型が学び取られて実体化され、新たな身体化が生じる過程を「型より入りて型を脱す」などと言いますが、丁寧に考えるには、禅の「十牛図」を援用するのが良いでしょう。十牛図はもともと「真の自己」に至るための方法なのでしょうが、あらゆる「真なるもの」を学び取る方法として運用できます。  p7

(転載貼付終わり)

 武術の型、カウンセリングの方法、治療プロトコルなどみんな抽象の産物です。しかしそれぬきに「あるがまま」にとか「心を込めて」「素直に」とかいったってなかなかうまくできるものではありません。
 基本、ルーズな私には型が不可欠で、「良い型」を求めての今までだったような気がします。

|

« 「技を育む」 | Main | ゆる体操&歌ゆるのつどい »

TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/81571/59540165

Listed below are links to weblogs that reference 技と型:

« 「技を育む」 | Main | ゆる体操&歌ゆるのつどい »