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May 09, 2014

一動全動

 神田橋條治先生の「技を育む」(中山書店)よりメモの続き。

 太極拳の作る心身の説明です。
「一動全動」という太極拳用語(?)の説明。

「一動無有不動」とも言います。体のどこかが動いているときに、体のどこも停止している部分はない、という意味です。指を一本動かしても体全体の重心が変化します。それを体のある部分で補正するとそこにまた重心の変化が生じます。それを繰り返すと究極的には体全体を微細に連動させながら動くことになります。ネコ族なかでもチーターのしなやかな動きがそれです。人では坂東玉三郎の動きが、希少な例です。  p155

 一つが動けば全体に波及する、当たり前のようですが、普通の人やストレスで心身がやられちゃった人は体のどこかが動いてもその影響がほとんどない、つまり固まっている状態といえます。「一動全不動」とでもいいますか。

 固い陶磁器の人形みたいなものだから、倒すのは簡単。

 これをさらに進めたものに、「一不動三動」という言葉を聞いたことがあります。単に全身がグニャグニャ動いているわけではなくて、実はほんの一瞬動かない部分があって、全体が滑らかに動くことができる、その繰り返しだということだ、と解釈しています。
 さらに微細な身体感覚があるから感じ取れることだと思います。

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