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July 28, 2014

「援助組織の協同」

 ヒューマン・ギルドでは、ジョゼフ・ペルグリーノ博士が来日されて連日講座が開かれており、大好評のようです。

 ペルグリーノ先生は、まさにアドラー心理学を体現されている実に素敵な方で、私も大ファンです。いつもカウンセラーのロールモデルにしたいと思っています。毎年参加していましたが、残念ながら今年は都合がつかず、気がつけば満員で参加できずにいます。折からのアドラー・ブームで最近アドラー心理学に興味を持たれた方は、是非お会いしてみるといいと思います。

 私は酷暑の中(もちろんクーラーきかせてるけど)、シコシコと夏の講演会、研修会の資料作り、原稿書きに精を出しています。
 コピットやってますよ。

 今傍らに置いてあるのが、吉川悟編「システム論からみた援助組織の協同―組織のメタ・アセスメント」(金剛出版)

 連携がテーマの研修会があるので、虎の巻として読破中。

 システムズ・アプローチ(普通のカウンセラーは家族療法といった方がわかるか)の先生方の編著で、様々な援助機関(精神科、児童相談所、大学、福祉事務所等々)と臨床家がどのような発想、態度で連携をしていくとよいか、非常に丁寧に論じられています。

 特にクライエント個人をアセスメントすると同じように、現場もアセスメントすることが大切と訴えています。本書ではそれを、メタ・アセスメントと呼んでいます。

 大体カウンセラーや心理屋は、内向的な人が多いので(私もそうだけど)、ケースを外部機関につなげていくことが苦手な人が多いようです。
 幸い、私はたくさんの職場を経験したり、ソーシャル・ワーカーもやったことがあるので、連携はお手の物ですが(人に丸投げという気もするが…)、臨床心理士関係の勉強会に行くと、あんまりそういう発想がなかったり、基本的知識のない人が多いので驚きます。
 まあ、若かったり非常勤で組織の内部を知らないままに働いている人が多いから、仕方ないけど。

 編者の吉川先生もそういう危機感から本書を編んだらしいです。

 ちょっと読みごたえあるけど、プロはこのくらいは知っておいてほしいし、その際精神内界論ではなく、システム論的発想を身につけておくことはとても必要だと思います。

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