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August 13, 2014

「日本の民俗宗教」

 お盆になりますが、お盆自体は本来の仏教とは関係ないもので、日本人の民俗的宗教の一形態です。
 でもだからといって意味のないものではなく、日本人の古くからの宗教的な心に深く根付いたものです。表向きは外来宗教で飾ってもなかなかなくならない日本人の信仰がそこに現れています。そういうのを民俗宗教といいます。

 もう始まっているお盆の帰省ラッシュや盆踊りやお墓詣り、お盆特有の仏壇の飾りや供物はもちろん、日本人の霊魂や神に対する世界観の現れです。

 宮家準著「日本の民俗宗教」(講談社学術文庫)は、文庫ながら中身が濃く、非常に勉強になる本でした。

 民俗宗教とは、縄文・弥生から始まる自然宗教が、外来のシャーマニズム、道教、儒教、仏教と交わって人々の生活習慣となって行われているものです。

 また、最近はやりのパワースポット巡りもまさに、日本人の民俗宗教です。

 本書は、日本人の宗教的世界観の源泉となる原風景とはなにか、葬式や年中行事、通過儀礼の歴史、物語や絵画、建築などからわかる世界観がしっかりと説明されています。
 お盆とは、死者を何年もかけて供養を行うことで神なっていただくという日本人特有の「祖霊化」の儀式の一つであり、そこに仏陀の弟子の目連が地獄に落ちた母親を救済するというスぺクタルな物語が入ることで成立したそうです。

 お盆は正式には盂蘭盆会といいますが、盂蘭盆は本来イラン語で霊魂を表すウルヴァンであったという興味深い話も出ています。

 ネトウヨのような人たちがうるさい今日この頃ですが、保守だなんだと騒ぐ前に、こういう日本人の魂の表現をもっと勉強して、実践した方がいいと思いますな。

 

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