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August 01, 2014

「筋肉」よりも「骨」を使え!

 最近骨ストレッチというものが注目を集めているということで、以前から関心があったので読んでみました。
 甲野善紀先生と骨ストレッチの考案者松村卓氏の対談本「『筋肉』よりも『骨』を使え!」(ディスカバー携書)です。

 筋肉よりも「骨の意識」が重要ではないかとは、私も前から感じていて、最近は型をするときの研究テーマになっています。
 骨を意識するには必然的に筋肉の力を抜き続ける意識を持たなければならず、私の場合、ただでさえ遅い太極拳がさらに遅い動きになります。
 でもそのせいか、最近ちょっと動きや技の効きが良くなったようです。
 レベルアップしたかなあ。

 実際この骨ストレッチは、筋肉を伸ばす普通のストレッチではない画期的な方法で、目覚ましい成果を上げているそうです。陸上短距離のホープ、桐生祥秀君の指導をしており、彼をグングン成長させているそうです。

 私も是非習得してみたいメソッドですが、今のスポーツ科学的な発想ではなかなか理解の届かないものらしい。普通強い力を出すには筋トレが推奨されているので、なんとなく私たちは筋トレは重要だと信じています。
 武道でも「技は力の中にあり」という考えで、ガンガン筋トレすることが最重要とする人は実に多いと思います。

 しかし、お二人は、ストレッチも筋トレも役に立たない、スポーツ科学には本当の動きは捉えられない、と今のスポーツや武道界の科学主義的風潮を真っ向から否定します。
 特に甲野先生は科学には手厳しい。実際に今まで何人もの専門家に技を見せてもいったんは驚かれても、見なかったことにされるかのような扱いや否定されることをいやというほど経験してきたからのようです。
 ここでいう科学は還元主義というか、数値データ主義、エビデンス主義とでもいうものでしょう。

 確かに動きの質がそういうもので良くなることはないのだろうと私も思います。統計を駆使して凡人の動きをいくら解析しても、達人になることはできないでしょう。では達人を数百名集めることができたとして(できるわけないけど)、そこからまた何らかの要素に分解してわかったことで達人の動きや認識を再現できるようになるとは思えない。

「ストレッチするほど筋肉は固くなる」「腹筋をするほど動かなくなる」と常識の反対を訴える賢者の意見にまずは耳を傾けるのが良いと思います。

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