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December 02, 2014

「リフレーミングの秘訣」

 私が憧れるセラピストの一人、東豊先生「リフレーミングの秘訣」(日本評論社)は、セラピスト、カウンセラーには是非読んでもらいたいです。

 天才家族療法家として知られる東先生ですが、その傑作な発想の方法がこの一冊で学べるのだから、安いものです。

 一般に「リフレーミング」とは、ものごとの悪いところ、短所を、良いところ、長所に言いかえることで、認知やイメージの変換を図るものです。要するに「ものは言いよう」ということで、けっこうよく使われるテクニックですが、下手をすると上辺だけのおべんちゃらみたいになってしまう危険があります。

 東先生はなぜ見事にリフレーミングができるのか、どんなケースでも見事に変えていけるのか、端的にいうと、それを(ポジティブな側を)徹底的に信じているからです。その考え方を「P循環療法」といいます。P循環とは、人のポジティブな要素を育てて、その人の内側と外側に広げ大きくしてくことです。
 ポジティブな要素(P要素)とは「愛」「受容」「思いやり」「勇気」「感謝」「喜び」「安心」「信頼」「自信」「幸福感」「自己肯定感」「利他心」などです。
 反対にネガティブな要素(N要素)は、「怒り」「不満」「妬み」「悲しみ」「傲慢」「不安」「恐怖」「憂うつ」「自信欠如」「不幸感」「自己否定」「利己心」などです。

 結局セラピーは、自分が作った枠組みから出られずにN要素ばかりになった人のバランスを取り戻して、P要素で満たすことです。それがセラピーの本質です。

 当たり前すぎることかもしれませんが、その徹底性が大事です。エビデンスも技法もそのための方便でしょう。

 その手段が東先生の場合は巧妙な家族療法やシステムズ・アプローチですが、ここまでくるとほとんどアドラー心理学かスピリチュアルな何とかに近くなります。そして東先生もざっくり、「引き寄せ」なんかと同じようなもんだとそれを認めていますが、やはり肝心なのは「ものの言いよう」で、巷のスピリチュアル系より、東先生流の言い方が、私なんかにはフィットするのです。

 是非、お試しください。

 ちなみに12月7日(日)に東先生は東京・立川で講座をやるそうです。私ももちろん行きます。

 やまき心理臨床オフィス 東豊セミナー

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