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January 30, 2015

アドラーメモ:劣等感とは

 最近、アドラー心理学のある原稿を書いています。自分のファイルに文献の引用をためているのですが、ここにもアップしておきます。バックアップみたいになるし、関心のある方の参考になるかもしれませんので。アドラー心理学の文献のただの丸写し、コピーです。あまりコメント、解説はしません。

アルフレッド・アドラー「人生の意味の心理学・上」岸見一郎訳、アルテ

 アドラー心理学の代表的概念・劣等コンプレックスについて

「劣等コンプレックス」は、個人心理学者のもっとも重要な発見の一つであり、世界的に有名になった。科学の多くの異なった領域や学派が、この術語を採用し、それを実践の中で用いている。しかし、私は常に十分に理解されている、あるいは、正しい仕方で用いられているとはまったく確信していない。例えば、患者にあなたは劣等感で苦しんでいるということは、決して役に立たない。そうすることは、患者の劣等感をそれをどう克服するかということを示さずにただ強めるだけだからである。我々は患者のライフスタイルの中に表される無能感を認識し、そして勇気がくじかれたまさにその点で、勇気づけなければならない。  p64

 われわれは皆、ある程度は劣等感を持っている。向上したいと思う状況にいるからである。もしもわれわれが勇気を持っているのなら、この劣等感を唯一、直接的、現実的、そして満足のいく手段で、すなわち状況を改善することで、自ら取り除くことを始めるだろう。劣等感を長く持ち続けることに我慢できる人は誰もいない。何らかの行動をする緊張状態の中へ投げ出されるだろう。  p66

 われわれは、劣等感はそれ自体は異常ではない、といった。それは人類のあらゆる進歩の原因である。例えば、科学の進歩は、人が無知であること、将来のために備えることが必要であることを意識している時だけに可能である。それは人間の運命を改善し、宇宙についてもっと多くのことを知り、宇宙をよりよく制御しようとする努力の結果である。実際、私には、人間の文化のすべては劣等感に基づいていると思える。  p71

 

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