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March 31, 2015

Kさんのこと

 先日、大学のサークルの先輩から電話で、「Kさんが亡くなった」と連絡がありました。最近、闘病生活をしていたと聞いていましたが、急に悪化したのかこれほど早く亡くなるとは驚きでした。

 Kさんは、早稲田大学神秘学研究会という、何とも説明し難いサークルの創始者で伝説の人物でした。
 84年春、私は上京して「面白そうなサークルだな」と何となく入ったのが運のつき、それから一生「オカルティスト」として生きることになったのですが(誰も知らないだろう)、そのサークルで最もインパクトのある人物がKさんでした。

 よくあるサークルの「伝説の先輩」というやつですが、シュタイナーや神智学を中心に東西の神秘思想に関心を持っていたKさんは、確かにすごいオーラを発している人でした。「こんな人がいるんだ」と田舎者には驚きでしたね。
 精力的なKさんは、当時その世界で知られてきた人とのコネクションも広くて、「チベットの死者の書」のおおえまさのりさんや、トランスパーソナル心理学やニューエイジの翻訳を手掛け始めた吉副伸逸さんから、中沢新一さんや荒俣宏さんにまで会いに行っていたようです。

 その神出鬼没、博覧強記ぶりに私たちは、荒俣さんの出世作「帝都物語」に登場する怪人(姓が同じ)はあの人がモデルじゃないか、と冗談交じりで話していたほどでした。

 Kさんがきっかけで、私は未知の世界に誘われたという感じです。そこから、私はユングやグルジェフ、カスタネダ、仙道(気功法)、瞑想、トランスパーソナル心理学などを渉猟することになりました。そして、今は武術に落ち着いているわけだけど。

 私がそのサークルに入ってしばらくしてKさんは大学を離れたので、その後は縁が切れてしまいましたが、私の人生に大きな影響を与えたといっても過言ではありません。

 しかし、昨今のネット社会になって、またお互いの近況がわかるようになりました。振幅のある人生を送られたようですが、最近は故郷の愛媛県に戻って、念願のフラードームの自宅を建設され、地域の「精神世界文化」で活躍している様子でした。

 フラードームとは、20世紀最大の天才と言って過言ではないバックミンスター・フラーの思想、理論から生まれた建築です。KさんはブログやHP、FBで、精力的に発信していました。

ドームハウス日記
ドームハウス愛媛

 いつかは愛媛に行って、本物のフラードームを見たいと思っていましたが、本当に残念です。

 昨年私が本「ブレない自分のつくり方」を出した時も、FBでお祝いのコメントをいただき、ありがたかったです。

 なんか訃報続きで年を取ってきたのを感じる昨今、Kさんの分も生きてやりたいことをやっていこうと思うところです。

 感謝とともに、ご冥福をお祈りします。

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