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April 28, 2015

「健康の謎を解く」

 人はどうして健康になれるのか、強制収容所のようなどんなにつらい状況を経験してもすべての人がトラウマを抱えて病気になる訳ではなく、一定数の人は必ず健康になっている事実をどう考えるのか、に取り組んだ医療社会学の名著(らしい)のアーロン・アントノフスキー「健康の謎を解く ストレス対処と健康保持のメカニズム」(有信堂)を読みました。

 著者は、首尾一貫感覚(sense of coherence:SOC)という概念を提出したことで知られています。SOCを持つことが心身の健康の鍵であるという主張をしています。
 SOCを構成するのは、把握可能感(comprehensibiliy)、処理可能感(manageability)、有意味感(meaningfulness)とのことです。それらを測定するためのSOC尺度というのも開発されていて、すでにいろいろな研究で使われています。
 SOC尺度は巻末に載っていて、私もやってみましたが、まあ普通レベルという感じでした。頑固者ではありますが、首尾一貫感覚とは微妙に違うようです。

 著者は、医療の研究でよくある疾病生成志向ではなく、健康生成志向を提唱していて、アドラー心理学や解決志向アプローチとも共通するところがあると思いました。共同体感覚や勇気との絡みを考察できそうです。これから何か書くときの参考にしたいと思います。

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