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June 04, 2015

「形意拳に学ぶ最速!内部エネルギー発生法」

 私が最も好きな拳法は形意拳という武術です。特徴としてはまっすぐ直進しながら拳を打ち続けるもので、とても攻撃的な印象を与えるところがあります。しかし、その本質は違います。中国武術の世界では一般に「内家拳」に分類されるのですが(少林拳やカンフーっぽいのは外家拳と呼ばれます)、太極拳と同じく柔を極めた武術であり、いわゆる「気」を重視します。

 そして歴史上燦然と輝く達人、名人を輩出している拳法です。これは洋の東西を問わず、多くの専門家に認められています。普通の人は知らないでしょうけど。
 私は怠け者の不肖の弟子ですが、それでも形意拳は非常によくできていると感じていて、上達の再現性が高いという意味では科学的な武術だと思っています。

 マサチューセッツ工科大学で博士号を取得したアメリカ人が、興味深い解説書を書いてました。
 スコット・メレディス「形意拳に学ぶ!最速!内部エネルギー発生法」(BABジャパン)

 外国人が説く武術は、日本人や中国人が説くのと違った視点や表現がされることがあって、意外に好きです。

 アメリカ人の著者は若い頃から中国武術だけでなく、ボクシングや居合、ロシアのシステマなどたくさんの武術を学んでおり、その結果、形意拳の本質は格闘術でなく、「非身体エネルギー」を開発し、養い、高めるための優れたシステムだといいます。本書によると、著者は10代の頃の40年も前、台湾の山奥で形意拳の達人に個人教授を受けたとか。

 非身体エネルギーとは端的に言って「気」でしょう。これをどのように実在するかのようにありありと体感し、大きくするかがこの武術の目的です。このアメリカ人、よくわかっている。

 本書で明らかにされるエクササイズがどの程度私のやっている形意拳と同じか違うかは秘密の部分があって言えませんが、著者が表す体感と私が日頃感じている体感は近いという印象がありました。

 素粒子物理学の保江邦夫博士もそうだけど、物理学を高度に修めた人が意外にこういうものに関心を持つのが面白いです。

 著者の解説動画です。

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