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June 20, 2015

「日本人だけが知らない戦争論」

 政治の世界では集団的自衛権や安保法制が話題です。いかに安倍首相が強弁しようとも、戦争への準備をいかにこしらえるかが本音であることが透けて見えるので、さすがにおかしいと思う人も増えているようです。

 では、現代とこれからの戦争はどのような姿になるのか、あの第2次世界大戦のようなイメージでまだいるとした、相当遅れているかもしれません。

 戦争の本質とこれからのサイバー戦争の姿を感じさせてくれたのが、苫米地英人「日本人だけが知らない戦争論」(フォレスト出版)。

「戦争反対」というのは簡単だけど、なぜダメなのかを論理的に話すのは意外に難しいと感じます。時代を問わず戦争に至るプロセスには共通性があること、そしてサイバー戦争といわれるこれからの戦争の恐ろしい姿を知ると、狡猾な戦争への説得に耳を貸さないでいられるかもしれません。

 けっこう売れているみたいですので、関心の高い人が多いのでしょう。

 戦争の目的について引用します。本質は実にシンプルです。

 戦争の建前が何かといえば、宗教や安全保障などでしょう。いっぽう戦争の本音は何かといえば、これはお金しかありません。
 ヨーロッパの大銀行家が大国を戦争に向かわせるのも、すでに述べたように、それを利用して金融権力を握り、金もうけをすることが目的でした。
 その大銀行家にかじずいて協力し、おこぼれに与ろうとする各国首脳も、最終目的はお金でしょう。なぜなら、富に結びつかない権力は誰も欲しがらないからです。また、権力にはお金が必要だからです。ましてや、そうした態度の政権を支える財界や経済界に何の目的があるでしょうか。
 ところが、戦争には建前があり、彼らはその言い訳を私たちの前にたくさん並べてきます。そのため、つまるところはお金だということが、間接的になっていたり、見えにくかったりするわけです。
 大切なことは、次から次へと建前をならべられたときに、騙されないことです。
 もし十字軍が遠征してきたら、ただちに「お金目当てね」と思わないといけません。それを「宗教戦争だ」などと惑わされたら、すぐに相手の論理に乗せられてしまいます。お金が儲からなければ、宗教戦争を仕掛けるような人間はいないのに、「教義を守るためなら命を捧げても惜しくない」などと、たちまち思考停止に陥るわけです。  p184 

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