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September 22, 2015

武術と心理臨床

 先日の心理臨床学会で山梨の臨床心理士仲間の掛井一徳先生が合気道のお仲間と、「合気道と心理臨床学の接点」というポスター発表をしていて、大賑わいだったようです。何でも認知行動療法で有名な先生も外国人招聘講師を連れてやってきたとか。私も自分の自主シンポの翌日だったので、応援に行きました。

 掛井先生は、富木流の合気道を長年修行されています。

 研究は合気道の発想や身体操法が、臨床的態度やスキル(ブリーフセラピーのユーティライゼイションなど)と通じるという指摘で、「武道的知恵に目を向けることで、心理的援助においても、ノンバーバルな領域における理解が訓練されると考える」(資料)という内容でした。

 統計だ、エビデンスだと、研究について何かとうるさい昨今、ほとんど完全に趣味に走った思考実験的研究が堂々と出ているのでかえって注目されたのかもしれません。異彩を放っていましたね。私は破天荒で行動的な掛井先生をよく知っているので、「さすがだな」と思うと同時に、参加者に受けて「良かったな」と思いましたね。

 実は臨床心理士やカウンセラーで武道や武術を好む人は意外とけっこう多いようです。もう5年前、東北大学での心理臨床学会であった「武術と心理臨床」という自主シンポジウムにシンポジストとして参加させていただいたことがあります。

 武術と心理臨床シンポジウム
 武術と心理臨床シンポジウム・2

 その時も初めての試みにかかわらず、広めの会場が人でいっぱいでした。けっこういけるテーマかもしれません。

 そしたら、臨床心理士で意拳という中国武術をしている先生のブログで、その時のことを思い出してくれている記事を見つけました。(心法と心理理臨床

 もう既に5年も前になるが、東北大学で心理臨床学会が開催されたときのこと。学会の会期中、武術と心理臨床についての自主シンポジウムが開催された。シンポジストはそれぞれ、空手、杖術、合気柔術、中国武術を長年修行された方々で、稽古すること自体が人の生活や心理に大きな影響を与えているという智慧を持ちあった形の会であった。ある程度長く、どちらかといえば伝統的なものを修行していく過程で、みな同様な知見を得るものだと腑に落ちたところだった。今回、「秘伝」誌では、心法を取り上げており、特にマインドフルネスについての紙面が目を引いた。一般的にはハイブリッドに思える人もいるかもしれないと思うが、実は本来一物であるところ。先般の学会のことも含めてもなんらの不思議もないことだと感じた。いずれにせよ、このような形でいろいろな視点から考えていくことも大切かと思ったところだ。

 武術、武道というフィルターを通すことで、心理臨床の多様なアプローチに新たな光を当てたり、古くからの智慧の確認ができるようです。

 私としては、いろいろな学派、アプローチの人と仲良く話ができるのがいいですね。

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