« 公認心理師法案可決 | Main | アドラー心理学自主シンポジウム »

September 12, 2015

「アドラー心理学が教える新しい自分の創めかた」

 アドラー心理学本はできるだけフォローしようとしているのですが、最近は出るのが多くてまったく追いつきません。

 岩井俊憲先生の「アドラー心理学が教える新しい自分の創めかた」(Gakken)をようやく読みました。「創め」を「はじめ」と読ませるようですよ。自分を創造するという意味でしょう。

 一読して、私のようにアドラー心理学をいくらか知っている人にとっては、本書はとても良いと思いました。

 本書は岩井先生と若い女性のクライエント役の人との掛け合いでできています。対談形式ということですが、ほとんどカウンセリングの中継みたいな感じです。
 対談は「嫌われる勇気」がまさにそうでしたが、読者が登場人物のどちらかに感情移入しながら読めるので(大抵は学ぶ側、教わる側に)、内容が入りやすく感じられます。

 本書で読者はクライエント役に同一化してカウンセリングを受けている感じにもなれますが、私のように岩井先生を長く知る者にとっては、先生の雰囲気が伝わってきて、カウンセラーとしての考え方やふるまい方を学び取ることもできます。もちろん、初めて接する方にもアドラー心理学のカウンセリングの感じが伝わるのではないでしょうか。

 カウンセラーや臨床家で一線でやっている人はどのアプローチでも当然やさしかったり、受容的であったりするのですが、岩井先生やペルグリーノ博士のカウンセリングを見たりすると、やっぱり独特の雰囲気は感じられます。それはアドラー派独特の部分と、プラスその人の持ち味ということなのでしょう。

 内容的には「究極目標」というその人が最も大事にしている価値、目標について言及していたり、早期回想の解釈がさっと入っていたりしてカウンセリングや臨床をやっている人には参考になると思います。

|

« 公認心理師法案可決 | Main | アドラー心理学自主シンポジウム »

TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/81571/62265480

Listed below are links to weblogs that reference 「アドラー心理学が教える新しい自分の創めかた」:

« 公認心理師法案可決 | Main | アドラー心理学自主シンポジウム »