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October 29, 2015

「思春期臨床の考え方・すすめ方」

 鍋田恭孝編「思春期臨床の考え方・すすめ方」(金剛出版)は、思春期の子どもに関わるカウンセラー、セラピストには大変役立つ内容です。

 現在第一線で活躍する代表的な先生たちが執筆していて、不登校・ひきこもりから摂食障害、境界性パーソナリティー障害、社会不安障害、うつ病、自殺、自傷行為等々、思春期の臨床で必ず出くわす病理の殆どが網羅されていて、しかもそれぞれの著者の臨床観や経験が表されていて、専門書でありながら面白いです。

 といっても専門家向きではあります。スクールカウンセラーには必須文献といえるでしょう。

 ただ本書は2007年に出た本であるためか、冒頭の精神療法史を総括する章で、アドラー心理学への言及が私としては不正確であるのは気になりましたが、このレベルの学者でさえもアドラー心理学をほとんど知らない例ということだと思います。

 しかし、全体としてはかなりすぐれた内容でお勧めです。

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