達人から学ぶ
先週末から研修(受ける方)三昧でした。
9日(金)は動機づけ面接法を日本に紹介している原井宏明先生(なごやメンタルクリニック)が来県され講演会がありました(山梨精神医学研究会主催)。原井先生は特に強迫性障害の治療で知られています。
動機づけ面接法は何度か触れる機会がありましたが、今回は原井先生のデモンストレーションがあって、とても参考になりました。患者の葛藤的発言から丁寧に適切、健全な部分を拾い上げていく手際にとても感心しました。
動機づけ面接における共感とは、同情や擁護ではなくて、「他人の気持ち・感情・思考・価値観を正確に言葉にすること。どういうときにどう感じるか具体的な言葉にすること。そう感じることは誰にでもある人間らしいこと。変わりたくない気持ち、抵抗、非健康的な行動も平等に価値判断を交えず、平然と言葉にすること、相互の信頼感という文脈を作ること」というところが特に気に入りました。アドラー心理学にも通じるところです。
10、11日と東京の六本木にある東洋英和女学院大学に行き、ブリーフセラピーネットワーク主催の研修会に参加しました。
講師は催眠療法、研究の大家として知られる大谷彰先生(元メリーランド大学シニア・サイコロジスト)です。
普段アメリカにいらっしゃる大先生なので、この機会はめったにないと期待して上京しました。
テーマは「ブリーフセラピーのこれまでとこれから~効果的・効率的な実践のために」
ブリーフセラピーと催眠、マインドフルネスを絡めた実に面白い、充実した内容でした。アメリカで鍛えられているので当然博学でいらっしゃって、ブリーフやエリクソン以外にも、フロイト、サリバン、コフート、徹底的行動主義など臨床心理学のあらゆるソースから話が引き出されていました。
アドラーについても、「セラピーの目的は単なる問題解決だけでなく、いい人生を送ることである」という重要な箇所で、「アドラー派ならこういう」と触れていました。さすがです。
大谷先生には初めてお目にかかったのですが、素晴らしく柔らかい感じの明るい先生でした。私の知るアドラー派の人たちではペルグリーノ博士の雰囲気に近い感じでしたな。体の周りの空気が柔らかいのです。
私的には「達人の気」と呼んでいます。
そして催眠のデモンストレーションが素晴らしかった。もう感動しました。「これがエリクソン催眠か」という感じでしたね。
その後の私が勇気を出して手を挙げてした素朴な質問にも丁寧に答えていただき、私のコメントにも「先生のそれ(気功とマインドフルネスに関すること)は素晴らしいですね、絶対通じています。是非研究をなさってください」と熱く励まされました。思いつきで言っただけでしたが、ついその気になっちゃいそうです。
どうしてそれほどセラピーが上手いのかということについては、
「練習、練習、また練習」
と、地道かつ厳しいトレーニングの方法をお話しされました。やはりそうなのですね。いやあ、私なんか甘いわ。
連休が終わった今も、その印象が残っています。
本物に触れるのはいいですね。
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