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November 29, 2015

似ていることを大切に

 アドラー心理学を学んだり考えるときに、いろいろな臨床心理学的アプローチと似ていることに気づくことがよくあります。

「認知療法に似ている」「解決志向アプローチに似ている」「対人関係療法に似ている」等々たくさん出てきます。「アドラー心理学あるある」ですね。

 そこがとても大事だと私は思うわけです。初学者であってもベテランであっても。

 それをもって「こいつはわかっていない」と軽蔑するかの言葉(を表立って吐く人はいないでしょうねえ)や思いを持つのは、はっきり言ってそのような人はそれこそ「ダメだなあ」と私は思います。

 人が新しいものを学ぶときには、既存の知識に当てはめて入るのは、当たり前の事です。心理学的にそうでしょう。

 コミュニケーションでもミラーリングじゃないけど、似ている動作をすることで自然に親近感がわくことはよくあります。

 だから学んでいる人にはどんどん似ているところを見つけてもらって、「似ているとこリスト」「似ているところ曼荼羅」を作ってもらおうと私は思います。実際似ているのは事実だしね。たぶんのこの「アドラー心理学に似ている現象」は表面的なことではありません。

 アナロジーによる思考は大事だと最近、諸学問の統合を目指す人から学んだのですが、似ているところを中心に懐深くアドラー心理学をとらえていくと面白いかもしれません。

 新しくアドラー心理学を学ぶ人は、そこから新しい何かを生み出すかもしれません。ロジャーズやマズローやエリスやベックのように。

 そこを「アドラーは違う、アドラーは違う」とやることで得られるものは少なくなります。以前、「アドラー心理学は日本の臨床心理学の世界へのジョイニングに失敗した」と書きましたが、それは前の世代の話です。私はそこは丁寧に進めていきたいと思っています。

 そして次の世代へ渡して、新しいアドラー心理学を創ってもらいたいと思っているのですよ、本当は。

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