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November 02, 2015

アドラー心理学と臨床心理学

「アドラー臨床心理学入門」(アルテ)は在庫が入ったら今はまたなくなっています。おそらく今重版中ですので、しばらくお待ちください。ご迷惑をおかけしてすみません。

 前記事の「思春期臨床の考え方・すすめ方」(金剛出版)で、アドラー心理学について理解がないと書きましたが、正確には「(アドラー派)は特別な技法を考案しなかったため、学派としての存在意義は薄くなっているが」とあります。著者にとってアドラー心理学は存在が薄いというか、無きに等しいのでしょう。

 本書は臨床家にとって素晴らしい内容なのですが、そのような著者にしてこのように書かれてしまうことに、アドラー派を称する人たち(私も含めて)のこれまでの力不足、努力不足の面は否めないと正直思っています。アドラー心理学は日本に紹介されて30年は経つのにこの有様はダメですねえ。

 そういえば「嫌われる勇気」が流行っていたときのある心理学者のツイートに「アドラー心理学?知らないなあ。アカデミックなのか?」というのが流れてきました。思わず笑った。

「アドラー心理学は(日本の心理臨床界との)ジョイニングに失敗した」と別のある心理学者が私に言っていましたが、正しい現状認識だと思います。また、もっと厳しいことをさらに別の学者からも聞いています。だからこそ、最近の私たちの活動が生まれたわけです。待ってたら誰もやる人いないし、よく見渡したら任せておけないし。

 大体、学者でも研究者でもない私が表にしゃしゃり出ること自体おかしい、と思っていたのですね。それくらい人材いないのか、という感じでいました。最近は違ってきましたけどね。

 そんなことを思っていたらツイッターで流れてきた、あるアドラー心理学の指導者を称する人が他のアドラー派の人を批判するような記事のレベルを見て、逆に勇気づけられました。私ごときレベルでも、まだまだ日本のアドラー心理学のお役に立てそうだと確信とファイトがわいてきましたからね。

 やはりすべての人は我が師ということです。

 

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