「心理療法の本質を語る」
先週末13日(金)夜は山梨県社会福祉協議会に行き、福祉分野に就職を希望する人たちに対するメンタルヘルス講座を受け持ちました。
「アドラー心理学・リラクゼーション」と題して、私の十八番を2時間お話しさせていただきました。
高校生から中高年まで幅広い受講者がいて、ワークも楽しくやってくれて良い雰囲気でした。
さて、今年の臨床心理学本で最も面白かった本を紹介します。
森俊夫・黒沢幸子「心理療法の本質を語る-ミルトン・エリクソンにはなれないけれど」(遠見書房)
今年の冬に惜しくも亡くなられた森先生が、最後のエネルギーを振り絞って後進のセラピストに向けて語って残してくれた言葉の本です。
でも悲壮感は全然なくて、森先生らしい飄々とした語り口でとても面白い。内容も面白すぎて、森先生がセラピーの腕を上げるためにどんな努力をしたかが語られています。元々演劇をされていた方なので、それが先生のセラピーを見る視点になっているのがよくわかります。特に観察力を上げるために街角に立って人々を観察し、気になる歩き方の人を見つけるとそっと後をつけて真似をしてたなんていいですね。
プロ向けですが、ブリーフセラピーのみならず、臨床の達人を目指す人には絶対お薦めです。
Recent Comments