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March 17, 2016

長州藩はなかった!

 明治維新の主役である長州藩は実は存在しなかった、としたらどうでしょう。驚きですね。
 
 実際に存在したのは「萩藩」でした。
 
 長州とは地域名で、山梨(甲斐)は「甲州」、長野は「信州」というのと同様です。だから「長州藩、高杉晋作でござる」とは絶対に言っていなかったはずです。
 
 苫米地英人さんの「明治維新という名の洗脳」(ビジネス社)は、私たちがいかに適当にごまかされて、「素晴らしい明治維新」という幻想を持つように仕向けられたかに気づかされます。
「志のある若者たちによる無血革命」「維新によって内戦を避け、植民地化を免れた」などとよく聞きましたが、私は子どものころからおかしいな、と感じていました。なんてかわいくないんでしょう。
 
 だから本ブログでも度々歴史好きを表明していながら、実は司馬遼太郎を面白いとは思っても、感心したことも信じたことはなかったです。
「坂本龍馬ねえ、まあ確かにかっこはいいねえ」という感想でした。否定はしないけど、「嘘があるなあ」という直感とでもいうか。小説だから当然だけど、世間や周囲は、司馬遼太郎が描くことがあたかも史実であるかのように思い込んでいる人が圧倒的でした。だから違和感はありましたね。
 
 問題の一つは、なぜ「萩藩」と言わず、小説でもドラマでも絶えず「長州藩」が使われ続けたかです。どうして私たちはそれを疑いもなく信じ続けたのか。そこに明治維新の本質や大きな盲点(スコトーマ)があるはずです。それは今の社会・政治体制につながっています。
 
 本書は丁寧に文献研究されたうえで、論理的な推理を加えてあり、明治維新に関して頭を整理するには好著です。
 

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