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May 25, 2016

北米アドラー心理学会体験記3

 英語ができないのに死ぬ気で行った(?)北米アドラー心理学会第64回大会、肝心の中身ですが、たくさんの発表、ワークショップがありました。
 
 プログラムを見ると4日間で、前後に15のワークショップ(時間は4時間と7時間があります)、間の2日間に90の発表と28のポスター発表がありました。けっこうありますよね。
 
 私がのぞいた発表は、自閉症の子どもへの勇気づけについて、ブリーフセラピーと認知行動療法と構成主義をアドラー心理学と統合したアプローチ(柔軟に動こうという意味で、治療的カメレオン:Therapeutic Chameleon と面白い言葉で発表者は提唱していました)、アドラー心理学入門(初めて参加する人のために)、アドラー心理学とエビデンス・ベイスト・マインドフルネス・プラクティスの統合について、スクールカウンセラー自身のウェルネスについて、ライフスタイル・アセスメントのデモンストレーション、自傷行為の治療について、早期回想を通した解決のつくり方、アドラー派的なケースの概念化とプランニングの書き方について、早期回想解釈のガイドライン、不安障害の子どもへのアドレリアン・プレイセラピーといったところでした。
 
 日本のアドラー心理学の感じから学校や子育て関係が多いかと思ってたら、意外にカウンセリング、臨床関係の方が多い印象です。
 最近の日本のアドラー心理学への識者の印象は、自己啓発や市民運動に過ぎず心理学ではない、という批判があるようですが、これを見ると驚くでしょう。
 
 私にとっては興味深いものばかりで、他に見たい人や内容がたくさんあったのですが、とても回り切れませんでした。
 
 臨床系以外にもちろん、アドラー心理学お得意のペアレント・トレーニングの発表もありました。アドラー派のペアトレで有名なJane Nelsen さんも出ていました。私も紹介されてご挨拶させていただきました。アドレリアンとして有名な方なので感激です。
 
 途中疲れて部屋に戻って昼寝をしたり、会場を抜け出してアメリカ一大きいという、モール・オブ・アメリカという超巨大ショッピング・モールに行ったりもしました。それも学会らしくて楽しいですね。
 
「早期回想解釈のガイドライン」という発表ではデモンストレーションがあって、手を挙げた参加者が出した早期回想を先生がささっと解釈して見せたら、その参加者が笑い声をあげて納得していたのが印象的でした。さすがです。岩井先生やペルグリーノ博士など、日本で今まで見てきた名人たちの手際に共通するものがありました。
 
 また、毎朝、6時45分からヨガ教室があって、私も参加しました。ヨガを指導したのはマインドフルネスとアドラー心理学の発表をしていた先生でした。仰臥位のポーズで気持ちよくて寝入ってしまい、気がつくとみんな座って合掌してた。
 
 たくさん見たけどとても消化しきれないので、これから発表時にいただいた資料や購入した本を読んで咀嚼していこうと思います。
 
 これからのヒント、モデルをいただいた気がします。
 
 そして、なんか、より自由になった気がします。
 
「アドラー派の集まりはどこの国のどこへ行っても同じような雰囲気がある」と聞いたことがありますが、確かにアメリカも、私が関わっているヒューマン・ギルドや日本臨床・教育アドラー心理学研究会も、共通の雰囲気がありました。きっと他のところもそうでしょう。明るく、温かく、平等に開かれた空気感があります。
 
 アドラーと言っても人の集まりだし歴史があるので、そこにはいろいろな運営上の問題や政治的なこともあるかもしれないけれど、とにかくアドラー派としてまとまっているのはいいことです。
 
 またいつ来られるかわかりませんが残りの人生、できるだけ参加したいと思いました。 
 
 そして得たものを臨床や出版に生かしたいと思います。研究もしてみたいね。

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