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June 21, 2016

田嶌臨床を学ぶ

 先週末、18日(土)は山梨英和大学で山梨県臨床心理士会の総会が開かれ、私は議長を務めさせていただきました。今年度も引き続き、同会の副会長となりました。公認心理師の動きもあり、これから何かと仕事がありそうです。
 
 翌19日(日)は東京の立川に行き、やまき心理臨床オフィス主催の「田嶌誠一セミナー」に参加しました。田嶌先生は心理臨床界では超大物といえ、九州大学名誉教授で、壺イメージ療法の開発や子どもや青年の臨床への先駆的取り組みをされ、 「現場のニーズを汲み取る、引き出す、応える」をモットーにした実践で知られています。臨床領域が近いこともあって、私も是非一度お目にかかりたい方でした。
 
 生憎私の体調が悪く途中参加になってしまいましたが、それでも非常に満足のいく内容でした。
 イメージ療法を極め、不登校や学生相談、養護施設の暴力問題、発達障害等の領域で現場にかかわりながら広げていった先生の臨床家人生をたどるような内容でした。
 
「現場は学問のはるか先を行っている」として、先生は常に現場で何が起こっているか、何を求められているかに敏感でいようとしています。
 
 特に臨床では「3種のアプローチ」が重要であり、
「①内面探求型アプローチ、②ネットワーク活用型アプローチ、③システム形成型アプローチ」をバランスよく実践することを勧めています。
 
 九州大で成瀬吾策先生のもと、催眠から出発した先生は時代柄、精神分析学やロジャーズの影響を受けながら、けして既存理論のドグマにとらわれることなく、現場のニーズに合わせて柔軟にスタイルを変える先生の姿勢は臨床家の鏡といえます。
 
 またもや手前味噌ですが、その姿はアドラー心理学とも通じると感じました。先生はアドラー心理学はあまりご存じないと思いますが、その姿や言動はまさに「天然のアドレリアン」とでいえるくらい重なっています。
 
 実際、原因論の問題を指摘されていますし、クライエントのニーズに合わせることを強調していますし、養護施設の暴力対策として知られた安全委員会方式は「論理的結末」「自然の結末」を使ったアドラー式育児に重なります。
 
 また、現実的な臨床だけでなく、イメージの深まった先には「トランスパーソナル」な領域があることをはっきりと書いてあるところも、凡百の心理屋とは違います。ここはなかなか怖くて表明できないところです。
 
 しばらく田嶌臨床を追っかけてみようと思いました。
 
 これでまた一つ、達人に近づいた…。

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