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June 28, 2016

疑ってみる

「真田丸」は舞台が地元・近隣の甲州、信州を離れて大阪編になってからここではコメントしていませんが、欠かさず観て楽しんでいます。
 
 小田原攻め、北条の滅亡があれほど詳しく描かれたドラマはこれまであまりなかったように思います。武田滅亡の時もそうでしたが、三谷さんの滅びゆく者への視線のあり方を感じます。高嶋さん、いい演技でした。
 
 ちなみに北条氏政の息子氏直は出家して生き延びましたが、武田信玄の孫だそうです。本能寺の変直後の時期、北関東の滝川・真田と戦うより、甲州に侵入して「武田家再興」を旗印にした方が北条にとってはよかったのではないかと、私は妄想しています。そうすれば、甲斐に生き延びていた武田の家臣たちを味方にできたのにと思います。
 
 結局、1000騎にもなる武田の家臣をごっそり徳川に取られてしまい、その後の徳川家発展の土台になりました。
 
 さて、世間は参院選だそうですが、マスコミの意図かどうか、あまり盛り上がっているように見えません。
 
 こういう時、ネット社会になってよかったと思えるのは、マスコミや官製報道とは違った視点、情報が得られるようになったことだと思います。
 
 ネットの情報は玉石混交と言われればその通りですが、マスコミの方も全く同じでしょう。いろいろ見て徹底的な比較、相対化をやればいいのです。
 
 経済面では、「日本の財政は本当に危機なのか?」「国債は国民の借金なのか?」「公共工事はいけないのか?」といった疑問が持てるようになりました。これは非常に大きい。ネット社会以前はそれらは「悪」と私たち一般人は思い込んでいました。
 
 でも実は私たちは、「借金大国日本、大変だ!」みたいなキャッチフレーズにまんまと乗せられていなかったか。
 
 私も経済に強くはありませんが、直感的におかしいのではないかと思えば、少し立ち止まって、それを支える根拠を見つけることができます。ネット社会のおかげです。
 
 そうすれば「財政危機だから消費税増税が必要」という言葉が、天から降ってきたような真実ではなく、誰かがある目的のために出してきたプロパガンダかもしれないと思えるようになります。
 
 私とは政治思想はやや異なりますが、三橋貴明さんなどの経済の考え方は、財務省から流れるマスコミの「財政破綻論」より、非常に説得力があると思います。
 
 
 デフレ脱却という港に向け、船を進めるためには、とりあえず「十分な財政支出を、複数年間継続」する必要があります。消費税増税を実現できなかった財務省は、
「それだけは、何としても潰せ!」
 という意気込みで妨害しようとしてくるでしょう。 

 すでにして、毎日新聞が、

『増税延期  財政さらに悪化 巨額債務の削減困難
http://mainichi.jp/articles/20160602/k00/00m/020/066000c

 という頭の悪い記事を出し、

『国と地方を合わせた債務残高は過去10年、年30兆円前後のペースで増え続け、2014年度に1000兆円を突破。国内総生産(GDP)に対する比率は2倍を超え、先進国で最悪の水準だ。財政赤字で危機に陥ったギリシャ(15年に1.9倍)より悪い』

 と、「ギリシャ」と比較するという使い古されたレトリックで煽ってきています

 そもそも、何で政府の負債を減らさなければならないんだ? 政府の負債対GDP比率を引き下げたいならば、デフレ脱却し、名目GDPを拡大すればいいのでは?

 といった正論は、大変残念ながら、一般の国民には理解できません。未だに「家計・経営」と「経済」を混同している国民がほとんどなのです。

 というわけで、とりあえず毎日のような頭の悪い論調に対しては、

「日本銀行が日本円を発行し、国債を買い取っているため、政府の借金は実質的にものすごい勢いで減っている」

 という返しが分かりやすいのではないかと思います。

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