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August 08, 2016

発達障害について伝え、学ぶ

 8月5日(金)は山梨県中央児童相談所に「養育里親更新研修」の講師として行きました。私は毎年呼んでいただいています。
 
 3時間半ほど、発達心理学と発達障害について、困った行動の理解の仕方についてアドラー心理学の目的論を基にした話をしました。
 
 里親さんは困難な状況にいた子どもを引き受けて育てることへの熱意や志は豊かにありますが、必ずしも発達について詳しいわけではありません。大半が一般の人ですから、定期的にこのような研修をしていくのは大切なことだと思います。
 
 7日(日)は東京・広尾の聖心女子大学に行き、公開講演会「自閉症スペクトラムにおける大人への移行-認知、感情、行動面において」を聴きました。
 日本発達心理学会と日本臨床発達心理士会の共催で、なんと無料なのと臨床発達心理士の更新ポイントをゲットできるので、つられて行ったのでした。
 
 講師はキャサリン・ラブランド博士(テキサス医科大学)、アメリカでは発達障害の臨床と研究で有名な方だそうです。高機能自閉症スペクトラムの青年・成人を対象としたクリニックの所長もしているというこで、思春期から青年、成人になる段階の彼らの直面する問題と支援の仕方、難しさについて実践と研究に基づいた話がありました。
 
 講義に出てきた事例は、自分が日ごろ接する内容にそっくりなものばかりで、当たり前だけどアメリカも日本も問題は同じだと感じました。
 
 アメリカにおいても自閉症スペクトラムの研究や実践は子どもが中心だったために、子どもから大人への移行をどう支援するかは、まだ十分な知見がないそうです。
 印象的な話がたくさんあったのですが、発達障害は固定した状態ではなく発達プロセスであり、年齢によってもだいぶ変わってくるというのがベースの見方のようでした。神田橋先生がいうように「発達障害は発達する」です。
 
 援助のポイントもいろいろと示してくれ、普段自分がやっている臨床とほとんど重なることが確認され、私としては勇気づけられました。
 
 その中で思春期の発達障害の子どもたちにはスポーツや武芸(マーシャル・アーツ)が、達成感や人間関係を学ぶのに良いという話がポンと出てきました。先生は母性的なすごく優しそうな女性でしたが、そういう働きかけをした実践があるのかもしれません。
 
 私はもちろん以前からそう思っていて、その様子を少しだけ『アドラー心理学によるスクールカウンセリング入門』(アルテ)に書いています。
 
 酷暑の中、学びの多い週末でした。
 

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