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October 21, 2016

『上達の法則』

 私はアドラー心理学に限らずカウンセリング・心理療法の上達と武術の上達を切に願い続けてきたわけですが、それがどのくらい達成できたかというとまだまだなのが実感です。
 だから、ものごとの「上達」にはとりわけ関心があります。
 
 岡本浩一著『上達の法則 効率のよい努力を科学する』(PHP新書)はそんな人向け、特に中級者から上級者レベルを目指したい人向けの本です。
 
 でも誰にでもわかるように簡単に解きほぐした自己啓発系ではなく、新書にもかかわらずかなり本格的な心理学書です。このくらいは理解しないと上級にはいけないのかも。
 
 著者は、この8月に私が参加した日本ブリーフサイコセラピー学会で招待講演をされた先生で、企業や組織の問題に心理学を駆使して解決させてきたエピソードをたくさんうかがいました。専門のリスク心理学で一流の実績のある学者であるだけでなく、茶道を極め、将棋も4段、禅もけっこう修めているらしく、何事にも優秀な人で、「こんな人がいるんだな」とうらやましく思いました。きっと物事の上達に並々ならぬ関心がある人なのでしょう。著者実践のお墨付きだから、説得力はある。
 
 本書はなぜかヒューマンギルドの書籍コーナーにあったのを発見して、「あの先生の本だ!」と即買いしたのでした。
 
 例に出されているのは、将棋や囲碁、語学、カメラ、テニスなどのスポーツ、楽器などなど多岐にわたります。多分、この先生はいろんな分野に手を出して、「検証」していたのだろうと感じましたね。心理学の日常生活の応用の好例だと思います。
 
 本書は「上達の方法論」「スランプの構造と対策」「上級者になる特訓法」などが詳しく説かれ、読むだけで上達しそう。少なくともそんな気分になれます。私は「精密に学ぶ」ために理論書の重要性が強調されているのが印象的でした。
 
 何かの分野で上達したい人は、参考にしてください。
 

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