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October 17, 2016

春日部で催眠の学会

 10月14日~16日は埼玉県の春日部に行っていました。
 クレヨンしんちゃんで有名なので、さぞかししんちゃんだらけかと思っていたらそうでもありませんでした。唯一ビルの看板にありましたね。
 
Photo_3
 
 駅から歩いて5分の会場で、日本催眠医学心理学会第62回大会に参加していました。
 回数にもあるように、日本の心理学の学会で最古参に属する学会です。でも臨床家の間でもあまり知られていないようですが、心理学、医学、実験系の錚々たる先生たちが名を連ねてきたところです。
 
 私は初日の研修会で「中級」のコースに参加。シンプルで効果的な催眠の方法をいくつか教わって、すぐにでも役に立ちそうで、すごくよかったです。催眠の研修会はペアになって交互に掛け合うので、眠くなってもいいし、気持ちよくなるので好きです。
 
 2,3日は発表やシンポジウムを見てました。
 
 田嶌誠一先生の講演や開業臨床で催眠を活かすためのヒントとかいろいろ得られましたが、一番面白かったのはある大学の実験、理論系の先生たちの発表で、「催眠によって得られる意識とは何か」という長年の、永遠の疑問に切り込んだ発表でした。
 
「催眠とは何か」というのは本当に難しい問題で、最近は社会構成主義的な説明が主流というか強く、私もかなり同調して採用していますが、それでも残る疑問はありました。「トランスの意識、感覚はどこから来るのか」といったものです。
 その発表内容はここでは要約できませんが、キーワードだけ並べると「トランスは根源的意識」「根源的意識は細胞レベルに現れている」「意識は脳神経系だけでなく全身が関与している現象」「遺伝子のDNA情報に内包されている原初的知」といった感じで、実に面白い。
 
 特にケン・ウィルバーのインテグラル理論や量子場脳理論が参照されていたので驚きました。
 ウィルバーは私が若い頃夢中になって読んだトランスパーソナル心理学の理論家であり、あらゆる心理療法理論を「意識のスペクトル」という発想で整理したことで心理学、思想界に衝撃を与え、今はインテグラル理論をというのを編み出しています。でもまだ日本ではきちんと評価されていない人だと思います。
 量子場脳理論は私も以前から気になっていた理論で、「記憶は脳神経ではなく、量子の働きが作る」「光子が意識の根源」といった考えだったように思います。さすがに量子力学は難しくてよくわからなかったけど、すごく面白い理論だと感じていました。
 まさかここでこの2つの言葉が聴けると思わなかったので、発表後発表者のところへ行って、感想とあいさつをさせていただきました。
 
 私には発想だけあっても才がなく、学術的に詰めることはできないので、こういう若手の研究者が難しい問題を整理しながら催眠について考察してくれるのはうれしいことです。
 研究が発展するといいと思いました。
 

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