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December 12, 2016

「真田丸 第49回 前夜」感想

 昨日11日の「真田丸 第49回 前夜」は最初から印象的なシーンの連続で濃密でした。
 
 SNSも大変な盛り上がりぶりです。
 
 三谷さんは合戦自体にあまり興味がないのか、後藤又兵衛の道明寺の戦いの奮戦ぶりも、その後の真田信繁と毛利勝永が伊達らと激突して伊達の進撃を押し返した誉田の戦いも詳しい描写はほとんどありませんでした。少し寂しいけど、豊臣方の塙団右衛門、後藤又兵衛、木村重成は有働さんのナレ死でなく、討ち死の場面をきちんと入れていました。
 
 いい場面がたくさんありました。挙げていくときりがないけど…。
 
 家康と景勝がさしで飲む場面。結局戦国大名でこの二人が生き残ったといえますが、内心多少の罪悪感がある家康に、一言「大義がないと感じているのでは」とチクリと刺す景勝。これはこれまで日本人誰もが、家康びいきの人でさえ、この戦に感じてきた思いを代弁したと言えるでしょう。
 また、今に至る日本人が豊臣秀頼らに送る供養の言葉ともいえます。
 
 兄信之と信繁(幸村)の最後になるかもしれない対面。これは史実ではないけど、叔父信尹が信繁を調略に行ったのはあったようなのでそれに絡めたのでしょう。別れの盃を拒んで立ち去る信之の思いもわかりますがその後、信繁の頬に軽く触れ、「好きなように生きるがよい」と言う信尹にはしびれました。
 自分と似たタイプの甥に対する思いが感じられましたね。叔父さん、最後までカッコよかった。
 
 信繁の妻子を伊達政宗に預けるところをどうするのか、果たしてあるのか興味がありましたが、その場面をきちんと描いたのも感心しました。大河どころか歴史ドラマでここまで描いたのは初めてではないですか。ずんだ餅も伊達政宗も株が一層上がりましたね。
 
 そして最後に、やっと思いが通じ合ったきりちゃんと信繁。喋りながらのキスという驚きのシーン、「遅い!」「すまぬ」「せめて10年前に。あのころが私、一番きれいだったんですから(唇ふさがれてふがふが)」に周囲の女性もネット界も涙しました。もちろん年のせいで涙腺の弱くなった私も。
「家老高梨内紀の娘で信繁の側室」という史実を、普通だったらただ屋敷に座っているだけの女にして何となくホームドラマ風にするところを、ここまで個性的なキャラに仕上げた三谷さんと長澤まさみさん、素晴らしいです。
 ただ内紀お爺さんは孫が見られなくて残念でしたね。
 
 そこここにこれまでの大河や歴史ものへのオマージュを入れてくる三谷さん、猿飛佐助は「佐助」になっているので、霧隠才蔵は「きり」ではないかというツイートがあって、なるほどなあと思ったのですが、どうだったのでしょうか。
 
 あと一回かあ。今年は豊臣が勝つのか?そんなわけないか。寂しいなあ。
 
 久しぶりに全回完全鑑賞となりそうです。
 

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