不登校やひきもりに関するカウンセリングをしているカウンセラーは多いと思いますが、ブリーフセラピーの立場から、実践的な報告をしてくれています。
総勢12人の先生が書いていますが、みんな日本ブリーフサイコセラピー学会の会員で、いつも学会や研修会でお目にかかっている先生ばかりです。個人的には、「あの先生、こういう感じで実践しているんだ」と推測できて興味深かったです。
不登校・ひきこもりの問題(本人、家族、関係者を含む)にどうアプローチするか、その発想のポイントと実践例が出ています。
現場も精神科やスクールカウンセリングといったよくある臨床現場だけではなく、受験予備校、高校、スクールソーシャルワーカー、開業といろいろあります。
具体的な方法も、解決志向アプローチみたいなブリーフセラピーの代表格だけでなく、認知行動療法や対人関係療法も出ています。
実践領域もアプローチも幅広くて柔軟なブリーフセラピーらしい本です。
文体も肩ひじ張らないエッセイのような感じが多く、自由で気楽な雰囲気のブリーフセラピストらしさが良く出ています。
臨床を楽しくしたいカウンセラーさんは是非。
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