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January 27, 2017

トランプの檄文

 トランプ新大統領に日米のマスコミは相変わらず攻撃を続けているようです。
 
 私は就任演説の一部を読みましたが、なかなかいいことを言っていると思いました。
 
 いきなり矢継ぎ早に繰り出される政策も驚くばかりで、これはどうかというのもありますが、アメリカ人ではないので詳しいことはわからず、いいか悪いか評価はできません。
 
 ただ、反グローバリズムを打ち出し、TPPを破棄したのはよくやった!と思いました。
 
 その中でツイッターやいろいろなブログなどを見てダメだなあと思うのは、これまでグローバリズムを批判し、TPPを強行しようとしていた安部自民を非難していたリベラル系の学者や評論家たちが、ちゃんと評価してあげていないことです。それどころかトランプの暴言やキャラクターを取り上げて「人道的に」責めているばかりのような気がしています。器が小さい連中というか。
 
 世界を征服する勢いだったグローバリズムを退場させ、ひいてはアメリカ駐留軍が日本から去る絶好のチャンスではないか。
 
 基本自分は、穏やかな伝統保守のリベラル系だと思っているのでトランプの人となりは好きではありませんが、あの覚悟と突破力は大したものだと評価しています。暗殺されてもいいつもりなのか。
 
 田中宇氏は、トランプの就任演説は支持者、仲間たちへの「檄文」だとして詳細に分析しています。とても面白い。
 
 その中で田中氏も、お人よしのリベラルは、ヒラリーらの軍産派に利用されているだけであることを見抜いています。私も同感です。
(転載引用)
 草の根の右からのポピュリズムを動員して軍産エスタブを潰しにかかるトランプに対抗し、軍産エスタブの側は左(リベラル)の市民運動を動員している。もともと軍産は冷戦時代から、強制民主化、人権侵害の独裁政権の軍事転覆など、民主主義や人権擁護といったリベラルな理想主義を口実として戦争することを得意としてきた。イラク戦争を起こした共和党のネオコンは、民主党のリベラルから転じた勢力だ。リベラル派のお人好し(=人道重視)の理想主義が軍産に悪用されてきたが、今回また何十万人ものリベラル派が、トランプとの戦いに、軍産の傀儡にされていることも気づかずに結集し「トランプを強姦罪で弾劾しよう」と叫んでいる。トランプに反対するワシントンでの女性らの「自発的」な50万人集会を率いた人々のうち56人がソロスとつながりのある人だった。 (Ex-WSJ Reporter Finds George Soros Has Ties To More Than 50 "Partners" Of The Women’s March) (Beware the Rise of Left-Wing Authoritarianism

 女性や有色人種、貧困層、都会の知識人を束ねているリベラルの運動を敵に回すのは、トランプにとってマイナスとも考えられる。だがリベラルと仲良くすると、軍産エスタブがリベラルのふりを展開してきた強制民主化・独裁転覆の戦争や、人権を口実にした格安労働者の導入である違法移民放置策、覇権とカネ儲けの策である地球温暖化対策などを否定しにくくなる。喧嘩好きのトランプは、リベラル全体を敵に回す荒っぽい策をとることで、むしろリベラルが不用意に軍産の傀儡になってしまっていることを浮き彫りにしている。 (Trump responds to protesters: Why didn’t you vote?) (まだ続く地球温暖化の歪曲

 トランプと、リベラル派やマスコミ、諜報界、軍産エスタブとの戦いは、まだ始まったばかりだ。今後、延々と続く。すでに述べたように、この長い戦いは、トランプ陣営が好んで始めた計算づくのことだろう。対立が続くほど、トランプ側の草の根からの支持者の動きも活発になる。これぞ米国の民主主義のダイナミズムだ。誰もトランプ革命について語らず、自国のひどい官僚独裁政治にすらほとんど誰も気づいていない浅薄な日本から見ると、米国はラディカルで強烈ですごいと改めて思う。

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