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January 11, 2017

今年もアドラーが続く

 アドラーブームはさすがに終わるかと思ってたら、なんとテレビドラマになるそうです。
 
 
 よくやるよ、と思いながらも観てしまうでしょうね。
『嫌われる勇気』(ダイヤモンド社)はまだ書店のベストセラー上位にいます。誰が買っているんだろう。
 出版不況の中でこれは異例中の異例であり、この流れに乗ろうといろいろな企画が立ち上がり続くのも無理ありません。
 
 それに応じるように、日本にアドラー心理学を学んだり、実践したり、研究する団体、グループが増えて、相互につながったり離れたりしながら、地下茎のようにネットワーク化されていくような気がします。
 その中には、考え方や方向性が違って対立したり離れるのもあるかもしれませんが、それも多様性の現れです。
 
 以前、アドレリアン・マンダラ、アドレリアン・スペクトラムなんてふざけたネーミングで、多様なアドラー心理学徒を表そうとしたことがあります。いろいろ差しさわりがあるので、私が分類したそのままをここでアップすることは控えますけど、何が正しいアドラー心理学かなんて不毛な議論をするより建設的だと思います。
 
 勝手に今年のアドラー心理学シーンを希望を含めて予想すると(リンクはいちいち貼らないので関心のある方は検索して当たってください)、
 
 岸見先生は着実に研究と執筆を続けて、これからも読者層を広げてくれるでしょう。一般の人が多く読んでくれているのは間違いないのですが、意外に知識人、読書人にも『嫌われる勇気』は浸透しているようです。ホリエモン、宮台真治さんなどは賞讃してくれましたが、基本的に日本の知識人はフロイトの影響下にある人が多いので、どうとらえていいのか迷っているかもしれません。
 とにかく幅広い層にアドラー心理学を知らしめた功績は偉大です。
 
 出版はさすがにペースが鈍るかもしれませんが、自己啓発系だけでなくより専門的な本が私はもっと出てほしい。翻訳者なら出版社に私が適当な人を紹介してもいいです。
 
 アドラー心理学に関心のある人を最も多く集めて、現実の社会に最も多くの人材を供給しているのは岩井先生率いるヒューマン・ギルドでしょう。これからも活発な活動を展開するでしょう。岩井先生の深い懐と温かさ、豊富な人脈、多彩な講座は他の追随を許しません。
 
 アメリカのアドラー心理学大学院を出た平本さん率いるコーチングのチームフローも盛り上がっているみたいだし、同じくアドラー心理学大学院を修めた梶野さんが関わる日本アドラー心理学協会や日本支援助言士協会(私も協力しています)も活発に動いて、すそ野を広げています。
 アドラー心理学の正当性を問うなら、あちらできちんと学位を取ったお二人がまさにそう称されるべきです。次世代アドレリアンの代表格になるでしょう。
 ちなみに私は傍系、異端の道を行きます。
 
 野田先生の80年代に出たインパクトのあるアドラー本も最近再刊されたみたいだし、アドラーギルド、日本アドラー心理学会も注目です。私も昔会員だったけど、今の事情は知らないので様子はわかりませんが、キレッキレの野田先生ですから多くのことを学べると思います。私は思想や原理的なことを考えるには良いところという印象が残っています。
 
 より研究的なところでは向後先生の早稲田大学アドラー心理学研究会や、コミュニティー心理学の浅井先生の東京アドラー心理学研究会なども堅実な研究を重ねているみたいだし、赤坂先生はじめ各地に元気なアドレリアン研究者、教育者がいます。
 岸見先生は厳密で魅力的な本を書くけれど、基本哲学者なので、現代心理学、臨床心理学との接続が弱いのは否めません。そういうことのできる人材が求められていると思います。
 
 そのためにも今年は活きのいい新しい人が登場するといいですね。探したいと思います。
 
 その中で私が一枚かんでいる日本臨床・教育アドラー心理学研究会は、しっかりした団体ではないけれど、多様なアドラー心理学徒が交わる場を提供することを目指しています。
 
 また臨床心理士や日本心理臨床学会など、カウンセリング・心理療法の専門家集団にもアドラー心理学が伝わることになるでしょう。いくつかの企画が進行中です。どうやらこれは私や私の仲間の「ミッション」みたいです(誰もやってくれないから)。
 
 これら以外にもあるかもしれないですけど、「発見」したら報告します。
 皆さんもいろいろなところで学んでみてください。

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